南アフリカの首都プレトリアにある、伝統的な祈祷師「サンゴマ」養成学校の入学式で踊る12歳のカイル・トッド君(2015年11月14日撮影)。(c)AFP/MUJAHID SAFODIEN 【1月17日 AFP】ガラガラと音の鳴るアンクレットを素足の足首に着け、カラフルなビーズの儀式用のスカートをはいた白人の少年は、ドラムのリズムに合わせて激しいダンスを踊る──。金髪の少年、カイル・トッド君(12)は、「サンゴマ」と呼ばれる南アフリカの伝統的な祈祷(きとう)師。昔から黒人の仕事とされてきた「伝統医療」の道へ進んだ数少ない白人の若者だ。 それは前兆となる夢から始まった。両親は当初、真剣に受け止めず、息子はただテレビの見すぎなのだろうと思っていた。「最初、幻が見えた。ただの夢か悪夢だと思っていたんだ」──トッド君は、サンゴマになるための訓練を受けた首都プレトリア(Pretoria)近郊の黒人居住区