サウジアラビアの都市ジッダの路上で休息を取る自転車クラブのメンバー(2021年9月17日撮影)。(c)Fayez Nureldine / AFP 【10月6日 AFP】保守的なサウジアラビアの路上で自転車に乗るのは「絶対に無理」だと、サマル・ラフビーニ(Samar Rahbini)さん(23)はずっと考えていた──。長い間、女性のスポーツが良しとされてこなかったからだ。 だが今は、紅海(Red Sea)沿岸の都市ジッダ(Jeddah)で男女混合の自転車スポーツクラブを主宰している。その名も「勇気(Courage)」。サウジアラビア王国で社会改革が進む中、根強く残る偏見をものともせずに活動を続けている。 「『勇気』という名前を選んだのは、私たちの行動には勇気が要るからです」とラフビーニさんはAFPに語った。「路上で走ったり、公衆の面前で練習したり」 サウジの事実上の最高権力者ムハンマド・ビン