期間限定キャンペーンやパイロット事業で使うシステムのためにサーバーやストレージを用意するのは無駄が多い。このところ急速に注目を集めるクラウドコンピューティングを試してみるのはどうだろうか。サーバーインフラだけでなく、開発環境を含んだプラットフォームも必要に応じて借りる時代がすぐそこまで来ている。 例えば、米アマゾン・ドット・コムが提供するインフラ貸し出しサービス「Amazon EC2」。仮想化技術によって生成された仮想x86サーバーを1時間単位で借りられる。契約料や設定料はかからない。 利用料金は仮想サーバーのスペックによって異なる。5段階のうち最安構成では、1時間当たり0.1ドル。今の為替レートなら10円玉1枚でおつりが来る。これで1.0G~1.2 GHz動作のサーバー用x86プロセサと1.7Gバイトのメモリー、160Gバイトのハードディスクを利用できる。 しかもこの料金は電気代や運用費