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ブックマーク / blog.8-p.info (24)

  • Fly.io に入社した - blog.8-p.info

    3月の末から Fly.io という会社ではたらいている。 いわゆる Heroku のような PaaS なのだけど、 CloudflareVercel のような、東京の人々には東京のサーバーが、ポートランドの人々にはシアトルのサーバーがリクエストをひろうので速い、というエッジっぽいことができる でも、そこで動くのは WASM や V8 Isolates ではなく、Linux コンテナなので Rails や Django も使える とはいえ Linux コンテナでマルチテナントを隔離するのは怖いので、なかでは Firecracker も使われている いわゆる3大パブリッククラウドのラッパーではなく、いろいろを自前でもっている という特徴がある。これはポジショントークになってしまうけど、WASM などでワークロードをつめこみたいというのは多分にプラットフォーム側の都合なので、エッジでもどこ

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    june29 2023/06/09
  • 来年インターネットになにを書いてくか - blog.8-p.info

    Elon Musk あんまり好きじゃないので、Twitter を止めて Mastodon にアカウントを作ってみたけど、あんまりしっくりきていない。やっぱり、マイクロブログの長さというのが、もう自分にあっていない気がするなあ。 ブログの長さくらいがちょうどいい、というのはあいまいで、ブログの長さなんてひとによってまちまちだけれど、ある程度の長さで推敲された文章を読み書きするのが、私がやりたいことにように思う。読むほうに関していうと、長いを読み通す能力が落ちつつあるので、これはなんとかしたい。 こと推敲についていうと、ブログの投稿日に重きをおいた構成は、あんまり良くない。一人暮らしのときのように、思いついて土日で大作を書くような生活はしなくなったので、一年かけてだんだん良くしていくけど、あるていど書けたら人々にみせる、みたいなやりかたを考えたい。 日記 Re: Re: ブログ みたいに、ひ

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    june29 2022/12/10
  • 育児と仕事 - blog.8-p.info

    32歳、新しい技術を習得する余裕がなく昔取った杵柄でいつまでえるか不安です 生産性への強迫観念を振り払う儀式としての、子育て そうね、と思ったのでちょっと書いてみる。シアトル在住30代男性です。 私の子供はもう新生児ではないけれど、たとえば20代のときに比べると、勉強の時間は減っている。これは、使える時間が減ったのが半分、体力なのか必死さなのか、一時間あったときに、を読んだりするのが減ったのが半分というかんじで、たとえばこうやってインターネットで遊ぶかわりに読書したらいいのでは、というところはある。週末や仕事のあとに、勉強会にいったりするのは止めた。 それでも、オープンソース活動は維持したかったのもあり、2人目の子供がうまれた年に、仕事でオープンソースができるようなチームにうつって、いまは containerd などを開発している。日でオープンソース仕事というと、Ruby コミッタと

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    june29 2022/10/20
  • ソフトウェアを完成させる - blog.8-p.info

    Why is building the Ruby environment hard? の、 ソフトウェアは何もしないと壊れる というのは事実ではあるんだけど、それが良いことかというと、どうなのかなあと思う。ほかにも、我々プログラマはつい「ソフトウェアは完成しない」とかいってしまうし、それは雇用のためには良いことなんだろうけど、でも当に完成しないんだろうか。 Gologrus の README には、こんな段落がある。 Logrus is in maintenance-mode. We will not be introducing new features. It’s simply too hard to do in a way that won’t break many people’s projects, which is the last thing you want fro

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    june29 2022/09/14
  • web3 について書く理由 - blog.8-p.info

    私は web3 は基的にダメだと思っていて、Letter in Support of Responsible Fintech Policy にも同意して、署名している。 一方で、Web 2.0 時代によく読んでいた、渡辺千賀さんは暗号通貨勉強会をやっているし、UIEvolution の中島さんは Nouns DAO を高く評価している。中島さんは AWSやAzureどころか、IPFSにすら頼らないフルブロックチェーンのスマートコントラクトは、ブロックチェーンそのものが無くならない限り未来永劫、動き続けるのです。その事実とそれが意味するところに気づいた時には、稲の様な衝撃が走りました。 と書いていて、その、インターネット上に巨大なデータベースとチューリングマシンが出現していて、それがかっこいいな、という気持ち自体はわかる。 あるいは、伊藤穣一さんも日国内では web3 の人としての活動

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    june29 2022/08/22
  • また Web3 の話 - blog.8-p.info

    インプレスから出ている、いちばんやさしいWeb3の教が良くないという話からはじまって、 「いちばんやさしいWeb3の教」というのが試し読みできたので開いてみたら、出だしから「Web1の時代は1970年代から80年代にかけて整備され」とめちゃくちゃなことが書いてあってその先を読む気力が失せた。インターネットとWebを混同している? 専門家なのに? いろいろ謎。 そこから、 最近のWeb3への雑感 Web3のここがすごい 書籍「いちばんやさしいWeb3の教」は当に酷い内容だし、Web3界隈の人は一致団結して間違いを指摘して、インプレスは回収して内容修正するべき と、また Web3 の話が盛り上がっている。 私はいわゆる GAFA の一つ (Amazon) に勤めているので、人々の「現状の GAFA はいかがなものか」という話には関心がある。また、インターネットの利用者の一人として、例え

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    june29 2022/07/22
  • Re: Web3の「魂」は何なのか? - blog.8-p.info

    yomoyomo さんの Web3の「魂」は何なのか? を読んだ。私は、Web3 には批判的で、Web3 は Web 2.0 より有意に「悪い」と思っているので ただ、ワタシ自身はWeb3というコンセプトを実は楽観的に見ています。なぜかというと、結局、言葉は成功についてくると考えるからです。 つまり、Web3というコンセプトに厳密に従ったサービスだから成功するのではなく、今後成功を収めたサービスが自然とWeb3の代表格と見なされると予測するわけです。 といってしまうのは、ちょっと「どっちもどっち論」が過ぎると思った。 確かに Web 2.0 にも明確な定義は無かった。Tim O’Reilly の What Is Web 2.0 (2005) の冒頭には、 But there’s still a huge amount of disagreement about just what Web

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    june29 2022/06/05
  • 語らず作り、読まずに書く - blog.8-p.info

    語らず作る ここ数年、語ることはまあまあ出来ている (ブログを書いている) けど、作ることができてないので、だんだん作ることの比重を増やしていきたい。 語らないことは目標というよりは副作用に近い。寡黙さへの漠然とした憧れはあるけれど、これは考えるとあまり理がない。面白いものを作って、それについて話せるのが一番良い。ただ、時間の配分としては作るほうをがんばりたい。 読まずに書く Twitter とかを見ていると「その話なら、おれにも言いたいことがあるぞ」ということが結構ある。でもこれは Duty Calls の一種で、あまり良くない。広いインターネットで、私がツッコめる程度にスキがあるひとは沢山いる。でも、それにツッコむことが自分の来やりたいことであることは、あまりない。余暇の時間になんの問題を解くかを、他人に決めさせるべきではない。 これはすでにまあまあ出来てるので、継続していきたい。

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    june29 2022/01/03
  • フォローしている人々の投稿を時間順に表示することの何が問題か - blog.8-p.info

    小関さんが TikTokの発明:起動すると始まること (2018) で書いていたことだけど、フォローしている人々の投稿を時間順に表示する、昔の Twitter のようなシステムには、 人々が自分にあう人々をフォローして フォローされた人がフォローしている人の興味にあうことを投稿して 投稿は他の人々のものが流されてしまわないように、適度に流量が制御されていて 1 について人々の変化に応じて定期的に見直し、整理する という前提がある。1 と 4 は自分で頑張れるけど、2 と 3 は他人の働きへの期待だし、この全ての条件が満たされた状態は、滅多に発生しない。 なので、いまの Twitter も含めた運営側が、順番を並び替えたり、フォローしていないものを突然表示したりするのは、私は理解できてしまう。彼らも別に嫌がらせでやっているわけではなくて、全体を見て最適化したときに、人々の明示的に選んだ意思を

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    june29 2021/11/13
  • モックは必要悪で、しないにこしたことはない - blog.8-p.info

    Mockitogomock が使いやすいせいか、単体テストというのはモックするものである、という思い込みがあるのか、人々がモックしすぎているのを時折みかける。 モックは必要悪で、しないにこしたことはない。外部の API サーバーとかはガンガン叩くわけにもいかないけれど、ファイル読み書きくらいは、実際にファイルを作ったり消したりしてしまっていい。/etc/passwd を消すとか、1GB のファイルを作るとかだと難しいかもしれないけれど、その場合でも、パスのプレフィックスを指定できるようにして、一時ディレクトリの中の etc/passwd を使うとか、ファイルサイズを指定できるようにするとか、逃げ道はいくつもある。そこを飛ばして「ファイル操作は一律モックしましょう」とか頑張りだすと辛いことになりがちだ。 モックの一番の問題は、番とテストで違うコードが走ることで、これは自動テストの価値

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    june29 2021/10/14
  • シェルスクリプトを書くのをやめる - blog.8-p.info

    今年から、できるだけシェルスクリプトを書くのをやめようとしている。私が毎日 zsh に打ち込んでいるのも広義のシェルスクリプトだし、自分用の雑なスクリプトを書くことはあるけれど、チームの他の人も将来に使ったり改変したりするようなものは、なるだけ他の言語を使っている。 シェルスクリプトを書くのは難しいし、その難しさは、学ぶに値しないといったら言い過ぎかもしれないけれど、2021年に初心者が取り組むべき問題とは言い難いと思う。 シェルは悪いプログラミング言語である Bash Strict Mode とかを使ってみても、シェルスクリプトには落とし穴が多すぎる。自分で書いたものを自分で使っている分には大丈夫なのだけど、スクリプトがチーム内で使われるようになると、考慮していなかったところ、例えばファイル名に空白文字が含まれるとか、そういうレベルの微妙なところで、ちゃんと書かれていないスクリプトは壊れ

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    june29 2021/09/15
  • 読者を意識した、キャリアのためのブログ - blog.8-p.info

    Manning から出ている Own Your Tech Career を読んでいる。著者はオンラインにプロフェッショナルなプロフィールを作ること、自分のブランドを意識すること、そして仕事と関係ないことはそこから分けることを勧めている。 この種の助言は英語圏だとよく見かける。例えば Making Peace with Personal Branding (2017) でも、 I recommend keeping your tweets mostly focused on your field. Some people deal with this by having separate personal and professional twitter accounts (for instance, Data Science Renee does this). と Twitter の使いか

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    june29 2021/09/09
  • 東京オリンピック - blog.8-p.info

    Written by Kazuyoshi Kato, a software developer in Seattle, Washington. Views/opinions here are my own. Powered by Hugo 0.71.1, Amazon S3 and CloudFront

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    june29 2021/08/11
  • 少数派にとって「政治的な正しさ」は切実な問題である - blog.8-p.info

    に住んでいたころの私は、いわゆる「政治的な正しさ」というのにあまり関心がなかった。とりわけ、最近のアメリカのドラマでは、主要な登場人物として黒人やアジア人を入れなくてはいけないのですよ、みたいな話を「それは窮屈な話だなあ」と受け取っていたように思う。来は自由であるはずの創作に PTA 的な正しさを持ち込んできてうっとうしい。 そこから色々あって、アメリカ引越して、子供を育てる立場になった私にとって「政治的な正しさ」、とりわけメディアにおける人種や性別の構成というのは、結構切実な問題になった。自分の子供たちがアメリカ社会から受け取る印象というのを心配していて「アジア人も女性も、政治家にもポップスターにもエンジニアにも、主人公にもなれる人種なんですよ」というのをわかってほしいと思っている。 これは、私とその家族がここでは少数派になってしまった、ということから来ていると思う。 「アジア人

  • アンテナの歴史 - blog.8-p.info

    アンテナウェア (2003) や、アンテナ(Webサイト更新時刻自動取得システム)の歴史 (2006) にある程度はまとめられているものの、年月日とセットになった、教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史ヽ(´ー`)人(´ー`)ノ形式のものが欲しかったので、自分で作ってみた。 Linux Diary Links や Ruby Hotlinks みたいな、アンテナのインスタンスについてもまとめたら面白そうだけど、そちらは大変そうなので、とりあえずはソフトウェアだけです。 1995/10/XX?: べんりくん、サービス開始 今日のさそり座(更新時刻取得ページ) 更新時刻取得Agentの元祖べんりくん。原作はかうぽんX氏。ぽくだい某音室の後輩いわくによって受け継がれて今にいたっている。 教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史ヽ(´ー`)人(´ー`)ノ 藤井洋之氏のご指摘によれば

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    june29 2021/02/03
  • 懐古と復興 - blog.8-p.info

    セコンさんの心のざわめきを無くして日記を書くということ / secon.dev への移転が良くて、なにか書こうかと思っていたら、森井さんに先を越されてしまった。 過去のインターネットを懐かしむ話と、いやいや、いまだって大丈夫だよ、というのはここ最近よく見かける話題で、 If I could bring one thing back to the internet it would be blogs Rediscovering the Small Web The Return of the 90s Web 無料のホスティングを提供する Neocities から、href.cool や OMGLOAD といったリンク集、webring.xxiivv.com のようなウェブリングまで、少しの揺り戻しは来ているように思う。 これらがメインストリームになるとは主張しないけど、過去のインターネットにあ

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    june29 2020/09/05
  • Bryan Cantrill の Oxide Computer Company - blog.8-p.info

    Bryan Cantrill は Sun で DTrace などを手がけた後に1、Joyent の VP of Engineering と CTO を歴任した人で、最近では Rust 推しなことでも知られている。私は The Summer of Rust を見てからずっと氏の講演のファンで、YouTube におすすめされるとつい見てしまう。 Oxide Computer Company は Bryan Cantrill が Joyent を辞めたあとに起業した会社で、ホームページでは Hyperscaler infrastructure for the rest of us をうたっている。 Oxide Computer Company の問題意識は、 オンプレミスのサーバーは無くならない。規制や経済上の理由で、クラウドに計算資源をおくのが得策でない状況というのは存在する。 現在のサーバー

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    june29 2020/09/02
  • Increment の Documentation 号を読んだ - blog.8-p.info

    最近 hitode909 さんが、ここ最近ドキュメントについて書いているのを読んで、 Creating Documentation in an Agile Scrum Environment チームのScrapbox3000ページくらいを見返して整理した The Product is Docs: Writing technical documentation in a product development group そういえば、Increment が Documentation 特集だった号 があったなあと思い出したので、読んでみた。 Increment は Stripe のやっている雑誌 (という話は2017年にも書いた)。もともとはオンライン雑誌だったのだけど、今は紙版も売っている。といっても Airbnb Magazine や Offscreen のように、実際に屋で売っていた

  • "Digital Minimalism" を読んだ - blog.8-p.info

    Cal Newport “Digital Minimalism” を読んだ。 タイトルになっている “Digital Minimalism” というのは著者の造語で、 A philosophy of technology use in which you focus your online time on a small number of carefully selected and optimized activities that strongly support things you value, and then happily miss out on everything else. という考えかたをいう。世の人々はこれに対して「少しでも便利になる可能性さえあればテクノロジーを使う」という考えかたをしがちで、そこには問題がありますよというのが書の主張。 大きく二部構成になって

  • 「アメリカの働き方は最高!」本当かどうか書いてみた - blog.8-p.info

    アメリカの働き方は最高! それに比べて日は……」当かどうか聞いてみた というのが面白かった一方、自分の実感とは違う部分もあったので書いてみる。 国単位で働き方を語る難しさについて 国、という大きな単位で働き方を語るのは難しい。会社の規模や業種によっても違いがあるし、その当時の景気や、その人の立場、住んでいる場所によっても見てきた景色は違うだろうと思う。 元の記事の最後に ※今回の記事はあくまでお二人が経験した範囲内のお話です とあるのと同様に、これも自分が経験・見聞きした範囲の話です。 解雇 いまのところ、同僚が突然消えたりといった憂き目にあっているのをみたことはない。一方で、これは会社の景気の良い時期を体験しているだけ、という自覚はある。テック業界だと、例えば Twitter の2015年のレイオフはよく知られている。 Twitterでレイオフも体験したNY在住エンジニアが語る「波