“老人の性”をコメディとして描いた成人映画『いくつになってもやりたい男と女』が、『たそがれ』と題名を変え、一般映画館で上映中だ。高齢化社会を見据えて、ピンク映画界も新規マーケットの開発に乗り出したのか? いまおかしんじ監督に制作意図を聞いた。 「シニア層を狙ったわけじゃないんですけどね(笑)。ピンク映画のシナリオ公募をした際に目に留まったのが、高校で倫理の教師をしていた66歳の谷口晃さんの応募作。年を取ってもセックスしたいという人間の本音に惹かれました。ピンク映画は、1時間強の枠で4~5回女性の裸を出せば、あとはどんな題材を扱っても自由なんです」 65歳になる左官屋の鮒吉(多賀勝一)と、中学時代の初恋の女性・和子(並木橋靖子)との50年ぶりの再会を軸にした純愛物語。和子のベッドシーンは、恥じらいと大人の包容力が混在するものとなっている。 「キャスティングには苦労しました。ピンク映画に出てく
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