ミリタリーマニアの生きる道 広島在住のミリタリーマニア・ウイングバックの日常と書評を徒然なるままに・・・ 申し訳ありませんが、コメントは承認制としております。 西欧諸国がアルカイダやISといったテロ組織に対して”終わりなき戦争”を続けても、あいかわらずイスラム教が関連したテロが減らない昨今。テロの根本的な原因はどこにあるのか?それは貧困や教育でなく、イスラム教徒がインターネット時代になり、経典であるコーランに直接触れる機会が飛躍的に増加したからだと著者は説く。それが表題の「イスラム2.0」の世界である。本書は西洋的価値観に基づいた”テロとの戦い”の間違いを解説し、移民時代を迎えようとしている日本人に対し、イスラム教徒との共存の危険さを警告する。 イスラム教は根本的に神に従う宗教である。それは西洋で構築された民主主義、法治を基準にした国民国家で一般的な価値観とは相容れない、と著者は説く。それ
ミリタリーマニアの生きる道 広島在住のミリタリーマニア・ウイングバックの日常と書評を徒然なるままに・・・ 申し訳ありませんが、コメントは承認制としております。 人類が文字を発明し、あらゆる記録を残し始めたのは、紀元前のシュメール時代だったと思われる。粘土板から始まった書物はパピルスの時代を経て、紙の発明により、本の時代になった。そしてそれら書物の歴史は同時に、破壊の歴史であった。権力者は往々にして前時代を消し去りたいものであり、王が変わるたびに書物は破壊された。また人類の歴史は戦争の歴史であり、侵略した土地・宗教・民族・国家の記録である書物はしばしば焼かれる運命にあった。もちろん自然災害や火災は人類の歴史の始まりから避けることの出来ないものであり、しばしば貴重な書物が失われている。本書はそうした書物の破壊の歴史を丹念に辿った歴史書である。 本書を読むと、「逆に現在に残っている古い書物がいか
ミリタリーマニアの生きる道 広島在住のミリタリーマニア・ウイングバックの日常と書評を徒然なるままに・・・ 申し訳ありませんが、コメントは承認制としております。 第2次安倍政権発足のころからか、にわかに「日本社会の右傾化」が一部論者から叫ばれるようになった。東アジアの近隣へのヘイト、反戦運動に代表される左翼的価値観の衰退、保守的な価値観の復活など、確かに様々な変化があることは確かだ。では、それが”社会の右傾化”といえるのか。宗教、家族、LGBTなど価値観が分かれる分野の専門家たちが分析する。 自分自身はネット上では「ネトウヨ的な意見」を口にしていることを自覚している。なので、「日本の右傾化」なるものは「無防備都市宣言」といった非現実的な反戦主義に対する反動だと思っている。だが、本書では多くのものが学べる。我々がフツーに生きてニュースに接している限りは浮かび上がってこない、宗教的、保守的な価値
ミリタリーマニアの生きる道 広島在住のミリタリーマニア・ウイングバックの日常と書評を徒然なるままに・・・ 申し訳ありませんが、コメントは承認制としております。 東日本大震災とそれに伴う福島第一原発の事故により脱原発の機運が高まり、そこにあらたな安全保障法制の制定検討が加わったことで、にわかにリベラルの反戦・脱原発の勢力が立ち上がってきた。主催者発表で万単位の国会前デモに代表されるその運動は、マスコミにも当然注目される。 しかしながら、その運動は成果を上げられていない。原発は稼働し、安全保障法制は改定された。リベラルの運動が一般市民に影響を与えたなら、内閣支持率は落ち込み、国政選挙にも影響するはずだが、彼らが忌み嫌う安部政権と自民党の政治体制はまったく揺るがない。リベラルはなぜ、政治に影響を与えられないのか?それを探っていく。 朝日新聞はじめとするマスコミや、リベラルな”文化人”たちが大々的
ミリタリーマニアの生きる道 広島在住のミリタリーマニア・ウイングバックの日常と書評を徒然なるままに・・・ 申し訳ありませんが、コメントは承認制としております。 「エイズ(後天性免疫不全症候群)はHIVウイルスに感染、ウイルスが免疫をつかさどる細胞を攻撃することにより、免疫能力が劇的に下がり、通常なら感染することのない細菌やウイルスに感染し、重篤な状態に陥る病気である。」死に至る新たな性感染症として登場した衝撃から、先進国ならこのような知識がほぼ常識になっていると思われる。しかしながらアメリカを中心として、HIVウイルスとエイズの関係を否認し、エイズを政府の画策する人口抑制、あるいは製薬会社の利益のための陰謀だとする考え方が広まりつつある。それがいわゆるエイズ否認主義者たちである。一部に高名な科学者も含まれるため、南アメリカでは大統領もエイズ否認主義者となり、それが政策に反映され、多くの死者
ミリタリーマニアの生きる道 広島在住のミリタリーマニア・ウイングバックの日常と書評を徒然なるままに・・・ 申し訳ありませんが、コメントは承認制としております。 冷戦の終結以降、国家同士の大規模戦争の可能性が少なくなると同時に、世界中でいわゆる”過激派”が世界の安全保障を脅かす主役となった。アルカイダをはじめとするイスラム過激派が目立つ存在となっているが、自分たちの主張を通すために無差別な暴力を厭わない過激派は世界中に存在する。本書では世界中に散らばる過激派を、その主張やルーツを辿りながら紹介していく。 新書なので各々のグループに深入りすることはないが、世界の国々が不正規紛争の”敵”とするグループ俯瞰することができる一冊である。旧ソ連あるいは中共の拡大政策のために民族国家を立てることができず、独立を切望するグループ。イスラム原理主義あるいはキリスト教原理主義を追求するグループ。民衆の貧困につ
2010年現在、我々は史上何度目かのRMA(軍事における革命)に立ち会っている。それはロボット兵器の導入だ。1990年代から徐々に戦場に現れるようになったロボット兵器は、イラクあるいはアフガニスタン戦争の戦後処理の失敗により、特にアメリカ軍において本格的に導入されるようになった。これは単純に「危険あるいは退屈な任務をロボット兵器に代行させる」といったものではない。戦争のあり方、軍組織のあり方にまで影響をおよぼしはじめている。本書は著者が関係各所への膨大な取材とインタビューを基に、ロボット兵器の現状と未来を予測している。 本書の内容は、主に2パートに分かれる。前段はロボット兵器使用の現状だ。イラクあるいはアフガニスタンでもっとも問題視されているIED(即製爆発物)の処理を行う”遠隔爆弾処理車両”から、偵察・攻撃を任務とするUAV(無人航空機)まで、様々な現場が紹介される。我々ミリオタの予想を
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