イギリスの作家、カズオ・イシグロのブッカー賞受賞作である『日の名残り(The remains of the day)』。かつてダーリントン卿に仕えた執事のスティーブンスが、現在のご主人であるアメリカ人の「ファラディ様」から休暇を取って旅行をするようにと勧められるところから物語が始まります。 日の名残り この小説はアンソニー・ホプキンスの主演で映画化もされました。その際にお屋敷のダーリントン・ホールとしてロケが行われたのがバース近郊にあるナショナル・トラストの「ダイラム・パーク」だったそうです。お屋敷があるのは広大な敷地のほんの一部で(とはいえ巨大な邸宅ではありますが)、あとはよく手入れがされた林や草原がどこまでも続いています。しかもけっこうな起伏もあって、お屋敷見学の目的で訪れるというよりはハイキングを楽しむ場所のように思えました(ナショナル・トラストですもんね)。 www.nationa