【ムーディーズが日本国債格下げ・格付け担当者に聞く】政権が安定しないと、経済成長や財政再建の実現は困難だ(1) - 11/08/24 | 21:51 米格付け会社大手のムーディーズは8月24日、日本国債の格付けをAa2からAa3に引き下げ、見通しを「安定的」とした。同社は5月31日に日本国債の格付けのネガティブ方向での見直しを発表していた。 以下は、シニア・ヴァイス・プレジデントで日本国債の格付け担当者であるトーマス・バーン氏による格下げ発表後の記者会見の主な内容と、その後、東洋経済が個別にインタビューした内容である。 ■会見要旨 今回の格下げは、日本の多額の財政赤字と、2009年の世界的な景気後退以降の政府債務の増加、ならびに、今の政策の枠組みで今後10年は政府債務の抑制・削減はできないことが予想されることによる。 日本の政府債務は主要先進国の中で突出した水準となっている。2011