男性が自分の知能を過大評価するのに対し、女性は過小評価する傾向が強いことが、アリゾナ大学やロンドン大学など、数多くの研究結果から明らかになっている。自分のIQを推測する実験でも、男性のスコアは女性よりはるかに高いという。 男女間の所得格差に焦点が当たっている近年、こうした性別による自信格差が結果的に学業や社会での成功に影響しているのではないか——との議論も聞かれる。自信格差の原因については解明されていないものの、自己評価基準の差、社会的位置づけの差、家庭での教育方針などが挙げられている。 自己概念の高い生徒ほど、学術や仕事で成功しやすい? 2018年2月に発表された調査は、アリゾナ大学生物学教育研究機関のサラ・ブロウネル助教らが、学生の学術(科学・テクノロジー・エンジニアリング・数学)に関する自己概念を調査し たもの。GPAをコントロールした被験者に対する調査で「自分はクラスメイトの何%よ