田原市若見町の永田雅信さん(79)、みよ江さん(73)夫婦が稲の天敵「ジャンボタニシ」(和名スクミリンゴガイ)を利用し、住宅前の約2千平方メートルで無農薬の稲作をしている。名づけて「タニシ米」。ジャンボタニシが水田に生えてくる雑草を食べるといい、雅信さんは「おかげさまで楽になった」と語る。一方で、専門家は管理の難しさを指摘し、注意を呼びかけている。 (加藤壮一郎) 夫婦は5年前、知人からジャンボタニシを使った稲作を教わり町内の有機農家から譲り受けた。するとタニシは水田に生えてきたヒエやコナギといった雑草を次々と食べていったという。雅信さんは「前年までびっしり生えていた雑草がなくなった」と振り返る。...