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2022年3月11日のブックマーク (11件)

  • 蒼蒼―中国的なるものを考える_24:タタールのくびき 続き--書き残したこと--

    前回は、モンゴルのロシア支配(タタールのくびき)において、多元的権力の社会から単一権力社会への転換が行われたこと、そしてそれと平行して所有関係(所有形態)の質的転換が行われたことを述べた。さらに、単一権力社会と多元的権力の社会では、権力と所有の関係が異なること、単一権力社会における所有関係のあり方は「すべての所有(私有)に王の意志が優先する」であり、多元的権力の社会における所有のあり方は「所有は所有権として存在するがゆえに、王権は臣下の所有から制限を受ける」というところまで話が及んだ。 今もなお、マルクス主義とかマルクスの歴史観に愛着を持っている我々としては、どうしても農村共同体とか農民的土地所有が、キエフ国家期及びモンゴル支配期において、実際にどのようなものであったのかについて、強い関心をもたざるをえないが--筆者の勉強不足のせいではあるが--どうも具体的には見えてこない。キエフ国家期に

    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
    "それにしても、ロシアにおいても中国においても、それぞれ中産階級らしきものが形成されつつも、何ゆえ「異論を唱える人々」が育たないのであろうか、或いは、かくも無力なのであろうか"
  • 蒼蒼―中国的なるものを考える_23:タタールのくびき(後編) モンゴルのロシア支配がもたらしたもの

    我々のような戦後世代の、その青年期における思想経験において、社会主義は避けて通れない問題であった。多かれ少なかれ、誰もがその影響を受けたはずである。この場合の社会主義とは、大体において「マルクス=レーニン主義」であった。1960年代以降、スターリン主義批判を掲げて登場した新左翼もまた、「マルクス=レーニン主義」に対し、極めて少ない例を除けば、ほとんど疑問を持たなかった。社会主義にシンパシーを抱く全ての人々にとって、ロシア革命は、あい変らず、史上初めて社会主義を成立させた革命として尊ばれていたし、個々の指導者について、それぞれ欠点は指摘されることはあったとしても、全体として、ロシア革命とその後に樹立された社会主義の祖国ソヴィエト=ロシアは、一貫して擁護の対象であった。ソヴィエトを冠した独裁体制は、共産党の独裁に過ぎないとか、スターリンの個人崇拝をもたらしたと批判はされたとしても、「プロレタリ

    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
    ”そうではなく、この独裁こそ真実であり、新しい支配階級による独裁国家の樹立に過ぎないのだと見抜いた人々は、つねに不遇であった。このシリーズの巻頭で触れたウィットフォーゲルもその一人であった”
  • 渡辺努『物価とは何か』 - 西東京日記 IN はてな

    ここ最近、ガソリンだけではなく小麦、用油などさまざまなものの価格が上がっています。ただし、スーパーなどに行けば米や白菜や大根といった冬野菜は例年よりも安い価格になっていることにも気づくでしょう。 このようなさまざまな商品の価格を平均化したものが書のテーマである物価です。 著者はまず、物価を蚊柱、個々の商品の価格を個別の蚊に例えています。個別の蚊はさまざまな動きをしますが、離れてみると一定のまとまった動きが観測できるというのです。 書は「個別の蚊の動きを追っても蚊柱の動きはわからない」という前提を受け入れつつ、同時にスーパーなどの商品のスキャナーデータなどミクロのデータも使いながら、「物価とは何か?」、さらには「日の物価はなぜ上がらないのか?」という謎に挑んでいます。 ジャンルとしては経済エッセイということになるのでしょうが、理論と実証を行き来する内容は非常に刺激的で面白いですね。

    渡辺努『物価とは何か』 - 西東京日記 IN はてな
    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
  • 蒼蒼―中国的なるものを考える_22:タタールのくびき(前編) 1917年のロシアの革命と知られざるレーニン

    モンゴル帝国を扱った(James Chambers, The Devil's Horsemen: The Mongol Invasion of Europe『悪魔の騎馬戦士たち--モンゴルのヨーロッパ侵入』)に、彼らが馬を馳せたところは、回復しがたいほどの経済的なダメージを受け、彼らが支配した国々には、小さいが、うぬぼれの強い貴族階級とそれに搾取されている農民階級が残され、それらの国々においては、貧窮と抑圧の遺産が、絶望した民衆が革命と共産主義に訴えるまで、何世紀間も残り続けた、とある。 では、革命と共産主義の後に何が残されているのだろう。前回と同じように再び世界地図を広げてみると、たとえば、北朝鮮中国は依然として民主集中制のもとでの社会主義独裁国家であり、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンなど中央アジア・イスラム諸国は、ソ連解体以後、選挙は行っていても、政権担当者は、専制

    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
    ”政治は本来、どの世界においても冷酷であり、無慈悲であるとの反論があるかもしれない。言葉としてはそうであろう。だが、多元的権力の社会に住む者と単一権力社会に住む者の間には歴然とした差がある”
  • 書評 「魚にも自分がわかる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    魚にも自分がわかる ──動物認知研究の最先端 (ちくま新書) 作者:幸田正典筑摩書房Amazon 書は最近毎年のように動物行動学会でホンソメワケベラの認知能力(特に鏡像自己認知能力)について驚きの発表を行っている幸田正典の手になる一冊.まさにそれら一連の研究結果がまとめられた書籍になる. 冒頭の「はじめに」において,10年前に「魚が鏡像自己認知できる」ことを発見したが,それは当時常識を逸脱した内容とされ,なかなか受け入れられなかったこと,そして当時はガリレオの心境だったことが述べられている.しかし著者はこれを乗り越えて,追試を含めて次々に驚きの発見を続けていく.書のその発見と主流への挑戦の物語りになる. 第1章 魚の脳は原始的ではなかった 第1章は物語の前段である,「なぜ『魚などに鏡像自己認知できるはずがない』という『常識』が形成されていたのか」が解説される.それは脊椎動物の脳について

    書評 「魚にも自分がわかる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
    ”これまで大型類人猿ときわめて認知能力が高いとされる極くわずかな動物のみが合格していたマークテストにホンソメワケベラが合格したという驚きの結果そしてそれが実は生態的マークを使うという実験の工夫による”
  • プーチンを選んだ国民が悪いのか ロシア文学者が憂うウクライナ侵攻 | 毎日新聞

    ロシア文学者で出版社「ゲンロン」代表の上田洋子さん(48)=東京都品川区=は、やるせなさを隠せない。1994年以来ほぼ毎年ロシアを訪れ、文学や演劇を通して社会の変化をつぶさに見てきた。同時にウクライナのチェルノブイリも、戦跡や災害被災地などを訪問する「ダークツーリズム」のコーディネーターとして何度も訪れ、「故郷」とも感じていた地。戦争の行方が見通せない今、両国に関わってきた文学者として一つの覚悟を決めた。【聞き手・萱原健一】 まさかの原発制圧 ――チェルノブイリ原発が、まさか武力制圧という形で世界に再び注目されるとは思いも寄りませんでした。 ◆ロシア軍がウクライナに侵攻する1週間ほど前、ベラルーシ側からプリピャチ川に浮橋を架けて軍事演習している様子が衛星写真で確認されていました。国境のすぐ近くで、ベラルーシのチェルノブイリ・ゾーン(立ち入り制限区域)内でのことです。当然、国境の先はウクライ

    プーチンを選んだ国民が悪いのか ロシア文学者が憂うウクライナ侵攻 | 毎日新聞
    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
    ”ロシアに対して大事なことは窓口を残しておくこと” "民間や個人レベルの交流も含めて関係を閉ざしてしまうならば情報が何も入ってこなくなります。それでは見えない大国がブラックホールのように隣にいることに"
  • 中ロの蜜月、でも習主席は「落ち着かない状態」? CIA長官が分析:朝日新聞デジタル

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    中ロの蜜月、でも習主席は「落ち着かない状態」? CIA長官が分析:朝日新聞デジタル
    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
  • ロシアにしてやられた中国 勇気得た台湾 松田康博・東大教授に聞く:朝日新聞デジタル

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    ロシアにしてやられた中国 勇気得た台湾 松田康博・東大教授に聞く:朝日新聞デジタル
    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
    ”ロシアはウクライナを脅しでは屈服させられず、短期決戦にも失敗した。台湾の人々にとって、強大な敵から国を守るため武器を取って戦うウクライナ市民はヒーローになっています。中国にとって非常にまずい状況”
  • BLOGOS サービス終了のお知らせ

    平素は株式会社ライブドアのサービスを ご利用いただきありがとうございます。 提言型ニュースサイト「BLOGOS」は、 2022年5月31日をもちまして、 サービスの提供を終了いたしました。 一部のオリジナル記事につきましては、 livedoorニュース内の 「BLOGOSの記事一覧」からご覧いただけます。 長らくご利用いただき、ありがとうございました。 サービス終了に関するお問い合わせは、 下記までお願いいたします。 お問い合わせ

    BLOGOS サービス終了のお知らせ
    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
  • 「貯金のルーブル、紙切れに」 モスクワ駐在員が語る現地の生活:朝日新聞デジタル

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    「貯金のルーブル、紙切れに」 モスクワ駐在員が語る現地の生活:朝日新聞デジタル
    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11
  • 中国スタートアップの資金調達動向は? 急成長ジャンルを分析

    中国国内では毎週100~200社のスタートアップが資金調達をしており、それらのスタートアップから新たな技術やその活用法、従来と異なるビジネスモデルなどが誕生している。中国で多くの投資家から注目されるこれらスタートアップについて、事業領域や資金の調達額、シリーズ、調達先などを総合的に分析し、どの事業領域が中国で今、注目されているのかを見いだせる。連載第1回では、中国スタートアップ投資の全体を俯瞰(ふかん)して分析する。

    中国スタートアップの資金調達動向は? 急成長ジャンルを分析
    kaikaji
    kaikaji 2022/03/11