マスク姿で通勤する人たち。新型コロナウイルス流行後の日常の風景だ=東京都千代田区で2021年6月21日午前8時18分、長谷川直亮撮影 新型コロナウイルスの流行は「収束」に近づいている――。長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授(国際保健学)は現状をこう分析する。世界保健機関(WHO)がパンデミック(世界的大流行)を表明して2年あまり。国内ではまだ連日1万人以上の感染が確認されている。山本さんが言う「収束」の意味とは。【聞き手・渡辺諒】
前回エントリの引用部の続き。 Indeed, many economists point to a new kind of Triffin dilemma as a greater risk to dollar supremacy than the use of sanctions. Just as the United States faced a crisis of confidence in its ability to back the dollars in circulation during the Bretton Woods era, economists have warned that it could face a similar challenge in the coming years to supply enough safe assets to meet glo
この春、小著『草の根の中国:村落ガバナンスと資源循環』(東京大学出版会、2019年)に対する阿古智子氏の書評がオンライン・ジャーナル『地域研究JCAS Review』(第21巻第1号)に掲載された。 https://www.jcas-review.net/_files/ugd/8c0ee7_fa9bc4cedfad4584b4c43cf74645dd67.pdf 阿古氏(以下、敬称略)とは旧知の仲でもあり、個人的にメールを出して御礼と若干のフィード・バックを行い、それに対するお返事もいただいた。フィード・バックでは小著に関して批判を受けたポイントにつき、8つほどに絞って著者の見解を述べた。せっかく書いたし、私的なメールとして葬り去るのも勿体無い気がするので、ここで文面を修正し、「覚書」としてブログに公開しておきたいと考えた。 (1)メディアによる中国論に向き合う姿勢について 小著の序論で筆
(名古屋大学出版会・4950円) 「中国とは」原点に引き返し問い直す 20世紀になって共産主義がまがりなりにも定着した国は二つしかない。それはロシアと中国だ。共通点は何か。ともにモンゴルの支配を受けた国であるということだ。と、岡田英弘は述べた。同じ問題を家父長制大家族に結び付けて説明したのがエマニュエル・トッドである。いずれにせよ、共産主義は20世紀のロシアと中国において、支配者の名称をたんに皇帝から書記長に、書記長から大統領に変えたにすぎないと考えるものは少なくない。権威主義的独裁とは東洋的専制の言い換えにすぎない、と。 逆に、共産主義思想の浸透を重視して、政治においてであれ、学問においてであれ、マルクスを標榜(ひょうぼう)してきた人間はすべて強制収容所と生体臓器移植の責任を取るべきであると非難するものもある。その思想はすでにマルクス自身のなかに潜在していたのではないか、と。西洋19世紀
ハーバード大学の教授でノーベル賞受賞者のエリック・マスキンは以前、本紙「バングアルディア」のインタビューのなかで、今になって読み返すと、予言めいた言葉を口にしていた。経済学者は「未来予測」などしないほうがいいとも言われるが、そうではないようだ。 NATOが不要になる日 ──2014年にロシアがクリミア半島に侵攻すると、あなたはこう言いました──「プーチンの狙いはわかりません。もし狙いがあればという話ですが。彼は大きな存在として国民の前に立ち、大国ロシアの威厳を取り戻したいようです……」。 この見方は現在も通用すると思います。プーチンはまず、ソ連崩壊後のロシア人の劣等感を利用してキャリアを積み、そのあとは、1990年代末の経済的な混乱のおかげで政権を握りました。西側はあのとき、大きなチャンスを逃したと私は思っています。ソ連が崩壊しても私たちはロシアを敵視し続け、NATO(北大西洋条約機構)を
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