選挙が終わってから、ずっと考えていることがある。 いろいろあるが、一言で言うと「来年夏の参院選を前にして、私たちはとてつもなく大きな宿題を出された」ということだ。 この1年9ヶ月、盛り上がり続けてきた脱原発運動については、この連載でもずーっと取り上げてきたとおりだ。今年の6月、7月には「大飯原発再稼働」決定に抗議して、20万人が首相官邸前を埋め尽くした。3月から始まった金曜夜の官邸前行動は、半年でのべ参加者数100万人を突破し、全国で繰り広げられているデモに参加したのは、3・11以降、数百万人。夏には官邸前行動を呼びかけている首都圏反原発連合が野田首相と会談。というか、官邸「内」抗議。週末ごとに10万人レベルの人々が官邸前に集まるという状況が、一国の首相を対話の場に引きずり出すことに成功したわけである。 私には、「一人一人の声」が、やっと政治に届き、そして動かし始めたという実感と手応えが、