水産庁は11日、ロシアの川で生まれたサケ・マスに関する日ロ漁業交渉を開始したと発表した。北海道周辺の日本の排他的経済水域内での漁獲量を協議する。ウクライナに侵攻したロシアに厳しい制裁を科す中での交渉は異例だが、権益の確保を目指すことが重要だと判断した。北海道の漁業者らが実際に操業するには交渉妥結が必要だが、制裁に反発を強めるロシアの出方は読めず、協議は難航する恐れがある。 ロシア経済、その絶望的な未来予測 同国の著名経済学者「次の冬までに死に至る」 会議はウェブ形式で、交渉期限は未定。例年なら北海道では10日がサケ・マス流し網漁の解禁日だが、今年は出漁できていない。漁業関係者には懸念の声が出ており、日本側は早期妥結を目指す。