中国による日本産水産物の輸入停止措置の長期化で、日本産ホタテの苦境が続いている。政府や水産業者らは輸出先多角化を図ろうと懸命だが、国内生産の8割を占める北海道では出荷が見通せないホタテも出てきている。 政府注目 メキシコ・エンセナダ 「ホタテの新たな加工先を調査すべく、日本企業を貴国に派遣する予定です。大臣のご理解を賜れれば幸いです」。坂本哲志農相は3月1日、表敬に来たメキシコのビジャロボス農業・農村開発相に懇願した。ビジャロボス氏は「心よりお待ち申し上げます」と応じた。 政府などが熱視線を送るのは、米国の国境から約100キロ南のメキシコの都市・エンセナダ。エンセナダは、多くの日本企業が水産物の加工委託をしている地域として知られ、これまで中国で加工してきたホタテも取り扱いが可能かどうかを模索している。日本貿易振興機構(ジェトロ)幹部は「米ロサンゼルスまで陸路で4時間半で行ける距離だ。メキシ
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