統一地方選の後半戦(二十三日投開票)で茨城県内十四市町村議選(補選を含む)に二十四人を擁立する共産党。「全員当選」を目標に掲げるが、九日に投開票された前半戦の道府県議選では、五県で議席を失うなど苦戦した。一因として指摘されるのは、現役党員の除名を巡り吹き荒れた党への逆風だ。県内でも選挙への影響を危ぶむ声が上がる。(出来田敬司) 共産は今年に入り、著書で「党首公選制」の導入などを求め、志位和夫委員長の「長期政権」に異を唱えた現役党員二人を除名処分に。これに対し、他党やメディアから「民主的ではない」と批判が噴出した。