オランダの首都アムステルダムの運河には大小さまざまな船が行き交っているが、そのなかでとりわけ目立つのが、ネコ専用の船「プージェンボート(オランダ語でネコの船という意味)」だ。 ここは、世界唯一の水上動物サンクチュアリ。50匹ほどのノラネコや捨てネコがこの船で暮らしている。既に数年間ここにすんでいる定住ネコも17匹いる。 「新しく入ってくるネコもいれば、もらわれていくネコもいます」。そう語るムハンマド・ムヘイセン氏は、ピュリツァー賞を2度受賞した写真家である。2018年にアムステルダムに1週間滞在し、プージェンボートを取材した。ほとんどのネコは雑種だが、そのなかにいた1匹のペルシャネコが注目を集めていた。(参考記事:「閉鎖した刑務所に暮らす難民、写真14点、オランダ」) 「美しい毛並みで、船の中で一番の人気者でした。不機嫌そうな顔をした個性的なネコです」(参考記事:「ネコの不可解な行動の理由
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