2015年2月11日、深宇宙気候観測衛星DSCOVRを搭載して米国フロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられたスペースX社のファルコン9ロケット。(PHOTOGRAPH BY NASA, GETTY IMAGES) 米航空宇宙局(NASA)は、太陽系の中でもとりわけ複雑な惑星である地球を50年以上にわたって観測し続け、新たな発見を数多くもたらしてきた。優れた技術力でロケットを開発し、人工衛星を打ち上げることで、私たちの住むこの星を見守り、海洋、気候システムの理解を深めてきた。 ところが、トランプ米大統領が3月16日に明らかにした2018年度政府予算案で、その貴重なNASAの取り組みへの予算が大きく削られていることがわかった。 予算案はまだ議会の承認を得る必要があるが、NASAへの190億ドルの予算割り当てのなかで、火星探査、木星の衛星エウロパの接近観測、有人輸送機スペース・ローンチ・システ
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