世界で初めてLIB(リチウムイオン2次電池)の実用化に成功し量産を始めたのは日本だった。ここに韓国が追い着き、中国は国家プロジェクトして巨額の補助金を注ぎ込んだ。その結果、中国はLIBの世界シェア85%を握るに至った。では、もう日本に勝ち筋はないのか。答えは半分「Yes」である。しかし、現在のタイプではない次世代のLIB、さらにはLIBの次にやってくる新世代電池について語れば、まだ日本はグローバルプレーヤーに留まれるだけの知恵を持っている。だから、残る半分の答えは「NO」になる。本シリーズの最終回は2040年代までの「日本の勝ち筋」を予測する。 TEXT:牧野茂雄(MAKINO Shigeo) 全固体電池は、まだ間に合う SSB(ソリッド・ステート・バッテリー=全固体電池)の量産開始は日本が先か、それとも中国が—−冷静に分析すれば日本が先だという結論になる。日ごろから筆者が取材しているES

