北総に限らず現代の郊外や地方部では、旧来の市街地が商業地としての求心力を失う一方、幹線道路沿いなどに残されていた、元々水田などの農地だったところに大型の商業施設が進出し、その周辺に新たな市街地や住宅地が形成される光景がごく一般的なものになってきた。その現象については、鉄道を始めとした公共交通機関の衰退と合わせ、これまでにも数限りなくその是非が論じられてきたが、それはさておき、こうした旧来の「農地」を商業地や住宅地として利用する場合、通常は農地転用という手続きを行う必要がある。 地目が「田」あるいは「畑」の場合、そのままでは建造物の建築は許可されないので、農業委員会の許可を得て地目変更を行うわけであるが、もちろんどんな農地でも無条件で転用が認められるものではない。ここではその詳細については割愛するが、農地の無秩序な転用を防止するため、基本的には、駅や住宅地、商業地などの市街地の近隣に残されて
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