TP-82(ロシア語: ТП-82)は、ソビエト連邦の宇宙飛行士達が携行していた着陸後のサバイバル用の銃で、1丁の銃で小銃弾と散弾の2種類の弾薬を使用できる複合火器(コンビネーションガン)である。 この銃は、宇宙飛行士がシベリアの原野に着陸した後、救助されるまでのサバイバル用装備 СОНАЗの一部として用いられることが想定されていた。 本銃は狩猟用途や野生動物に対する自衛、また発光・音響などの遭難信号用に使われる。付属の鉈(後述)は道を切り開いたり、薪やシェルターになる木材を調達するためにも使用される。 基本的な構造は中折式の機構を持つ単発銃であり、上部にある2本の滑腔銃身は12.5✕70 mm の弾薬(32ゲージ散弾)を使用し、また下部の施条銃身は5.45✕39 mm 弾を用いる。取り外し可能な銃床は逆三角形の刀身を持つ鉈になっており、使用時以外は帆布製の鞘が被せられている。 1986年