砂漠というと、日本人はサハラ砂漠や鳥取砂丘のような砂ばかりの砂漠をイメージするが、ソノラ砂漠は石ころが転がった岩石砂漠で、ブーツで踏みしめるたびにジャリッジャリッと音がなる。気温だけでなく日差しもきつく、あっという間に体内の水分が蒸発していくような暑さだ。 周囲には赤茶けた岩石と砂礫、灌木。そして、ところどころに立つサワロ(オオハシラサボテン)とガラガラヘビ。まさに、アリゾナのイメージそのものだ。 カリフォルニア州やアリゾナ州からメキシコのカリフォルニア湾にかけて広がるソノラ砂漠。ツーソンはその東部に位置する人口50万人超の地方都市だ。アリゾナ州の州都フェニックスほどではないが、夏には40度を超えることも珍しくない。 「砂漠の白い鳩」と呼ばれる白亜のサン・ザビエル伝道教会こそ知られているが、真夏に来ても楽しめるところはあまりない。にもかかわらず、ツーソンまで足を運んだのはあるプロ野球リーグ