フィリピン国家捜査局は1日、1986年に起きた三井物産マニラ支店長、若王子信行さん(故人)誘拐事件で、指名手配されていたロランド・ファハルド容疑者(41)を、事件発生から24年ぶりに逮捕したと発表した。 同捜査局によると、ファハルド容疑者は逃亡先のシンガポールから10月31日、帰国したところをマニラ国際空港で逮捕された。 この事件では1991年に、主犯格の共産ゲリラ「新人民軍(NPA)」の5人が逮捕され、一部が有罪判決を受けている。 若王子さんは86年11月から翌年3月に解放されるまで約4カ月半にわたって監禁された。犯人グループはこの間、指を切断したように見せ掛けた写真や若王子さんの肉声テープを送り付け、身代金を要求した。(共同)