「アイヌ政策推進会議」の冒頭であいさつする菅官房長官(右端)(11日午前9時18分、札幌市中央区で)=上甲鉄撮影 菅官房長官は11日、札幌市で開かれた政府の「アイヌ政策推進会議」で、北海道白老町に建設予定のアイヌ民族に関する初の国立施設について、2020年7月の東京五輪開幕までに完成させる考えを示した。 政府はすでに、道内初の国立博物館を含む「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」を、2020年度に白老町のポロト湖畔に開設する方針を決めている。 菅官房長官は11日、北海道で初めて開かれた同会議に座長として出席し、「象徴空間の整備は、できれば東京五輪が7月24日に始まる前に完成させたい。海外の皆さんに、アイヌという先住民族を日本としてしっかり守る姿を見てもらう機会になればいい」と述べた。