気象庁は20日、小笠原諸島(東京都)の無人島「西之島」の南東沖500メートル付近で同日午後4時頃、黒色噴煙を伴う噴火が確認された、と発表した。 海上保安庁が観測したもので、直径200メートルの新たな陸地が生じているという。西之島での噴火は1973〜74年にかけて発生して以来で、当時、「西之島新島」が形成された。 気象庁によると、西之島での噴煙は、海上自衛隊から20日午前10時20分頃に確認したとの連絡が入った。その後、海上保安庁が観測を進めている。 気象庁は20日午後6時20分に西之島に火山の「噴火予報・警報」を発表するとともに、今後も噴火が起きる可能性があるとして、警戒を呼びかけている。また、周辺海域で噴火に伴う軽石などの飛散に対する注意を促している。