兵庫県教育委員会などは12日、兵庫県南あわじ市(淡路島)で4月に発見された「松帆銅鐸(どうたく)」に、ひもが付いているのが確認されたと発表した。 ひもが残っていたのは全国初。使用方法については諸説あるが、この銅鐸はぶら下げて使われたとの見方が強まった。詳しい鑑定により、埋められた年代の特定につながる可能性もあるという。 県教委などによると、ひもとその痕跡はそれぞれ数ミリ程度。発見された7個のうち2個の銅鐸の頂部にあった。状況から、複数回巻かれたとみられる。内部にあり音を鳴らす青銅製の2個の舌(ぜつ)にもひもがあった。 銅鐸の内部には、イネ科とみられる葉の一部が付着していた。ひもと共に放射性炭素年代測定をすることで、埋められた年代や製作時期の特定に役立つという。