太陽系の外側にある太陽系外惑星は約20年前に発見されて以来、想像を超える多彩な姿が次々と明らかになってきた。今年6月には日本などの国際研究チームが観測史上最高の表面温度を持つ惑星を発見。恒星に匹敵する超高温で、惑星の概念を覆す成果として注目を集めている。 恒星並みの高温、惑星の常識を覆す 見つかった超高温の太陽系外惑星は、地球からはくちょう座の方向に650光年離れた場所にある恒星「ケルト9」の周りを回る「ケルト9b」。昼間の表面温度は、鉄の融点である1539度をはるかに上回る4300度に達する。米オハイオ州立大や東大、国立天文台などのチームが発見した。 ケルト9の温度は約1万度で、そこから地球と太陽の間の約30分の1という至近距離を回るため高温になっているという。太陽に近い水星や金星でも表面温度は400〜500度程度なので、太陽系では到底考えられない超高温だ。 約6千度の太陽には及ばないが