オフィス仲介大手「三鬼商事」の統計によると、今年6月時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は6・39%。供給過剰の目安とされる「5%以上」を17カ月連続で上回っている。 空室率が高止まりしているのは、新型コロナ禍による出社制限やリモートワーク推進、郊外への移転といった企業のオフィス離れが要因。 5%を超えると賃料が下落するが、10%超えると経済は超危機的な状態になる。 リーマン・ショックの直後、都心のオフィス空室率が10%に近づいたことがあったが、その後のアベノミクスの恩恵を受けた企業の業績アップもあって、空室率は下がり続け、コロナ禍直前の一昨年2月には1・49%と低水準になっていた。