発達障害の大学生が増えている。入学後、人間関係がうまくいかなかったり、授業の履修計画を立てられなかったりするなどの問題を抱え、退学してしまうケースもあるという。昨年4月には障害を理由とする差別を禁じた「障害者差別解消法」が施行され、大学側は対応を求められるようになった。各大学の実態と課題を探った。(林華代) ■10年で32倍 2月16日、下京区の公益財団法人「大学コンソーシアム京都」で開かれた「関西障害学生支援担当者懇談会」。関西各大学の担当者が年2回集まる会合で、発達障害の学生を取り巻く現状や支援のあり方について活発な意見が交わされた。 日本学生支援機構によると、発達障害の大学生(短大、高等専門学校含む)は2016年度で4150人にのぼり、06年度(127人)の約32倍。発達障害の認知が広がったことなどが背景にあり、関西でも同様の傾向にある。 懇談会では、ある大学から、「先生に質問したい
日本学生野球協会(東京)は14日、部員に長時間、ウサギ跳びをさせる体罰があったとして、鳥取県立八頭高(八頭町)の硬式野球部監督(38)を、3月24日から2年間の謹慎処分にしたと発表した。 また、体罰への対応が不適切だったとして、同部長を3か月、コーチを6か月、それぞれ謹慎とした。 同高によると、監督は3月11日、1年生部員16人がグラウンド整備をしなかった罰として約3時間にわたりウサギ跳びをさせた。部員たちは翌日からも約1週間、ウサギ跳びを続け、1人が左足のふくらはぎを痛めた。監督は「鍛錬だと思った。体罰という認識に欠けていた」と話しているという。 監督は、コーチだった2011年にも部員の顔を平手打ちするなどの体罰で、同協会から6か月の謹慎処分を受けていた。 八頭高は春夏通算9回、甲子園に出場している強豪校。22日に始まる春季県高校野球大会には出場する。
精神科治療を行う、広島県福山市の福山友愛病院(361床)が昨年11~12月、統合失調症などの患者6人に本来は必要のないパーキンソン病の治療薬を投与していたことがわかった。 病院を運営する医療法人「 紘友 ( こうゆう ) 会」の末丸紘三会長の指示による投薬で、病院側は取材に「使用期限の迫った薬の在庫処理がきっかけの一つ」と説明。患者の一人は投与後、 嘔吐 ( おうと ) し、体調不良となっていた。 病院によると、末丸会長は病院で精神科医としても勤務しており、昨年11月28日~12月6日、主治医に相談せず、パーキンソン病の治療薬「レキップ」の錠剤(2ミリ・グラム)を統合失調症などの患者6人に投与するよう看護師に指示し、複数回、飲ませた。また末丸会長は、通常の8倍の投与量を指示していた。
東京医科歯科大の朝田隆特任教授が1日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、認知症予防の生活術について解説した。 朝田氏は、認知症について「初期の兆候を見逃さないことがポイント」と指摘。「何度も同じ話をする」「小銭を使わなくなった」など日常生活での行動を例にあげた。また、「認知症予備軍であっても良くなる可能性はある。運動する習慣や好奇心があるといいと言われている」とし、予防法として脳のトレーニング方法を紹介した。「年齢とともに脳の神経細胞は衰えるが、刺激を与えて鍛えればいい」とも述べた。
山梨県山梨市内の中学校で6月、発達障害がある女子生徒が校内で女性教諭に髪を切られた後、不登校となっていることがわかった。 中学校によると、女子生徒は「衛生面について同級生に指摘された」と悩んでいたことから、6月上旬、教諭3人と話し合い、母親に髪を切ってもらった。翌日、女子生徒が女性教諭に「母親から『あとは先生にそろえてもらいなさい』と言われた」と話したため、女性教諭が放課後、校内の廊下で髪を切ったという。 一方、取材に対して、母親は、「娘は意思の伝達が苦手で、教諭3人と話し合った時に髪を切ることを断ったつもりだったのに、押し切られた。また、理容用でないハサミで、鏡やくしを使わず切られて髪が不ぞろいになったこともショックだったようだ」と話している。女子生徒は髪を切られた翌日からほとんど登校しなくなり、急性ストレス障害と診断されたという。 中学校の校長は「保護者に髪を切る了解を取らなかったこと
月の光が大気中の水滴で屈折して虹となって見える「 月虹 ( げっこう ) 」という珍しい現象が16日夜、沖縄県石垣市の石垣島で観測された。 観測した石垣島天文台(宮地竹史所長)によると、月虹は同日午後7時過ぎからと、午後8時40分頃からのそれぞれ約15分間、西の空に現れた。光が弱く、肉眼では白く見えるという。同天文台は午後8時45分頃、アーチ状の虹が二重になった様子を長時間露光で撮影した。石垣島での観測は2012年1月以来という。 観測には、夜の明かりが少なく、空気が澄んでいることなどの条件が整っていることが必要で、宮地所長は「街中ではなかなか遭遇できない。多くの自然が残る石垣島だからこそ観測できる現象だ」と説明する。
ウェブサイトで「日星外交関係樹立50周年記念」の見出しを見つけて思った。はて、「星」ってどこの国だろう。ページを読んでみると、シンガポールだという。「米」「英」「仏」などの略称は定着しているが、あまり知られていない国名の略称はほかにもある。「尼」「愛」「埃」「瑞」「錫」……。国名の漢字表記はどうやって決まり、変遷してきたのだろうか。 「大辞林」(三省堂)で「シンガポール」をひくと、「星港(「新嘉坡」ともかく)」とあった。在シンガポール日本大使館のウェブサイトを見てみると、邦人向けにシンガポールに転入・転出する際の手続きを説明したページには、「来星時<在留届の提出>」「本帰国、他国への転出時<離星届の提出>」とあり、公的機関で使っていることが確認できた。 同じく公的な文書で使われている「尼」の字。女性の僧が多い国だろうか。答えはインドネシアだった。漢字表記は「印度尼西亜」で、インドと同じ「印
いじめ対策の標語として「いじめゼロ」は不適切とし、鳥取県教委などが県内243校の小中高生ら全員に配るクリアファイルの文言を変更した。 教員らが件数ゼロを意識して報告をためらい、子どもへの適切なフォローを損なう可能性があるとの懸念が出たため。同教委は「いじめの早期発見につながるようなメッセージに変えた」と話している。 クリアファイル(A4判)は、同教委が専門家らとつくる「県いじめ問題対策連絡協議会」が、国や県のいじめ相談電話やメールアドレスなどを子どもたちに知ってもらおうと6万8000枚制作。当初は「みんなの力でいじめゼロ!」「そんな勇気、私たちも応援します」とする予定だった。 しかし、委員の一人で、子どものいじめ問題に詳しい県医師会の長石純一医師が「具体的な数値を出すと、その数値に近づけた人が評価される」と懸念を示し、「笑顔でつながる」「みつめようじぶんの・こ・こ・ろ・ みつけようあいての
新潟県加茂市は1日、交通事故防止のため、自転車に乗らないよう呼びかける文書を市内の全小中学生約2000人に配った。 8月に市内で自転車に乗っていた男子中学生が乗用車にはねられ、死亡した事故を受けたもの。自治体が自転車を使わないよう周知するのは異例だが、同日、記者会見した小池清彦市長は「あんな悲しい出来事があってはならない。命を守るためにこの程度は言わせてほしい」と訴えた。 文書では、車が走る道路は危険なので、なるべく自転車に乗らないようにし、どうしても乗る場合はヘルメットをかぶることなどを求めた。市内の小中学校の校長からも賛同を得て、児童・生徒とその保護者向けに2種類の文書を作成し、全校で配布したという。 小池市長は「車にヒヤヒヤしながら走らねばならず、非常に危険だ。今や自転車に乗ることは楽しいことではない」と趣旨を説明。代わりに市営バスの利用を勧めた。
学力より、人間力?。 小中学生と保護者を対象に香川大教育学部の加野芳正教授が行った意識調査で、親は子どもの将来像について「勉強ができる」ことより、心の優しさや規範意識を重視していることがわかった。子ども自身が抱く理想像とは異なり、加野教授は「親は人生経験から、思いやりやコミュニケーション能力が十分にないと社会でうまくやっていけない、と感じているのでは」としている。 調査は、マナーに関する意識を調べる目的で2012年6~7月に、香川と東京、長野、兵庫、鹿児島の5都県の小5~中3生と、その保護者を対象に実施。今回は中学生1726人と、小中学生の保護者2293人の回答を分析した。 保護者に「育てたい子ども像」について九つの類型を示して尋ねたところ、「とてもあてはまる」とした回答の割合が最も高かったのは、「心が優しい」で83%。「社会のルールを守る」が82・4%で続き、「勉強ができる」は22・4%
九州大箱崎キャンパス(福岡市東区)の伊都地区(同市西区、糸島市)への移転統合に伴う跡地利用法を話し合う協議会が福岡市内で開かれ、利用計画の素案が示された。 一帯に6つのゾーンを設定し、跡地と周辺地域の一体的な街づくりを目指すほか、周辺の幹線道路と結ぶ道路を跡地内に通し、交通利便性を向上させる。九大と福岡市は素案をたたき台に、利用計画案を今年中にまとめる予定だ。 協議会は昨年7月に発足。九大や福岡市、箱崎地区の住民らが跡地の利用方法や都市基盤整備などについて話し合ってきた。素案は、有識者や住民らが昨年2月、九大や市に提出した構想を基につくられた。 6つのゾーンは「成長・活力・交流」「教育・研究」「安全・安心・健やか」「複合」「近代建築物活用検討」「地区の顔となる駅周辺」の名称がついた。うち「複合」は複数のゾーンをまたぐエリアで、「駅周辺」は地下鉄貝塚、箱崎九大前の両駅周辺を指す。 「成長・活
今月8日にサッカーのJ1リーグ、浦和レッズ―サガン鳥栖戦が行われた埼玉スタジアム(さいたま市)で人種差別とも受け取れる垂れ幕が掲げられた問題で、Jリーグから無観客試合開催などの処分を受けた浦和は13日、浦和サポーターが横断幕や旗などを掲げることを全試合で当面禁止すると発表した。 さらに垂れ幕を作成した3人が所属する応援グループの約20人を、浦和の全試合で無期限の入場禁止とし、淵田敬三社長は、役員報酬の20%を3か月間自主返納する。 垂れ幕は「JAPANESE ONLY」(日本人のみ入場可)と書かれ、熱心な浦和サポーターが陣取るゴール裏観客席の入場口に、グラウンドとは反対向きに掲げられた。作成した3人は浦和の調査に対し、「ゴール裏は自分たちのエリア。他の人たち、特に外国人が入って来るのは困る」などと説明したという。
熊本県八代市の伝統行事「八代妙見(みょうけん)祭」(22、23日)の神幸行列で市内を回る笠鉾(かさぼこ)「西王母(せいおうぼ)」の台車に、2010年まで約60年間、旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)用の2本のタイヤが使われていたことが分かった。 同市内でタイヤが無料公開され、多くの市民が見学に訪れている。 西王母は、古代中国で信仰を集めた女性の仙人で、その姿をかたどった人形が笠鉾の上に立つ。祭りに参加する9基の笠鉾の一つで、同市通町の保存会が保管している。神幸行列では台車に載せ、市内の目抜き通りを練り歩く。 台車のタイヤは1947年に取り付けられたとの記録が残る。保存会には代々、「戦闘機のタイヤらしい」と伝わってきた。約300キロの笠鉾を長年支え続けたが、2010年に1本が破裂したため交換された。 今年になって、保存会の松川達也さん(55)が、戦闘機に詳しい福岡県筑前町立大刀洗平和記念館
猛暑に見舞われたこの夏、北海道沿岸の漁業に異変が起きている。 釧路ではサンマ漁船に大量のイワシがかかり、網走沖ではマスの定置網にブリが交じる。解禁間もない秋サケ漁の網にはクロマグロの姿も。海水温が高いことが背景にあるとみられ、各地の漁師らは困惑している。 ◆「サンマはどこへ」 全国有数のサンマの水揚げ量を誇る釧路市の釧路港。サンマ漁の主力の棒受け網漁が8月に解禁されたが、流し網漁を含む同月の水揚げは27日現在、平年を大幅に下回る22トンにとどまる。 一方、8月中旬以降はマイワシが大量に水揚げされ、多い日には1日に30トンを超えた。漁協関係者は「こんなことは今までなかった」と嘆く。相場はサンマの約3分の1といい、28日早朝に釧路港に水揚げした岩手県大船渡市の50歳代の男性船長は「取れるのはマイワシばかり。サンマがいなければ、燃料代をかけて北海道まで来た意味がない」とこぼした。 漁業情報サービ
NPO法人スペースガード協会(高橋典嗣理事長)は7日、女子中学生ら3人が2009年に見つけた小惑星が、国際天文学連合に新天体として認められたと発表した。 3人には、この小惑星の命名権が与えられるという。同協会によれば、女子中学生が見つけた小惑星が新天体として認められるのは国内初。 小惑星を見つけたのは、神奈川県の聖和学院高2年高橋明子さん(16)、同県立厚木高3年森下さくらさん(17)、岡山大2年田中亜紀子さん(19)の3人。中・高校生だった09年11月、岡山県で開かれた同協会の観測会に参加した際、望遠鏡画像の中から他の星とは異なる動きをしている小惑星を見つけたという。
東京都調布市の市立小学校で昨年12月、食物アレルギーのある5年生の女子児童が給食後に死亡した事故を受け、再発防止策を議論してきた同市の検討委員会は23日、教職員の研修強化などの対策を盛り込んだ報告書を、長友貴樹市長らに提出した。 報告書では、全教職員を対象としたアレルギーに関する基礎研修や緊急時対応を学ぶ実技研修、児童のアレルギーへの理解を深める授業の実施などを提言。根本的な対策として、各校の給食室を早急に改修し、アレルギー児童用の料理を調理する専用スペースを確保することも求めた。 一方、報告書の提出の際、亡くなった女児の両親のメッセージが、調布市職員によって代読された。 死亡の原因となった料理の「お代わり」について、同級生から聞いた話として、クラス全体で目標にしていた残飯を出さない「給食完食」に貢献するため、めったにお代わりをしない女児が、お代わりの呼び掛けに手を挙げたという。余っていた
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