1990年代の後半から2000年代の初めにかけて、あらゆる規模の企業においてIT化が進み、生産性の大きな向上が達成された。その結果、IT要員は貴重な存在と見なされるようになった。しかし、テクノロジの世界は未だに絶え間ない変化にさらされ続けている。そして、こういった変化が業界を席巻し続けることで、これからの10年間はIT要員ではなく、開発者にスポットライトが当たるようになるはずだ。 ビジネスコミュニケーションやビジネスにおける効率化がこれほどまでに進んできたのは、われわれがもはや当たり前のものとして捉えているイノベーションの存在があったからこそである。筆者がここで言わんとしているイノベーションとは、今ではどの机の上にも置かれているPCや、ファイルやプリンタの共有を可能にするコンピュータネットワーク、電子メール、カレンダーの共有といったもののことであり、その究極としてウェブ技術が存在している。