cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 新入社員の自殺が労災認定された大手広告代理店問題で一躍注目を浴びる労働基準監督署。どんな組織で、どうやって情報収集・調査をするのか? どういう会社がターゲットになるのか? タレコミやがさ入れの実態は? 元監督官が知られざる全貌を明かす。 たった1メートルの転落でなぜ? 「1メートルは一命取る」という標語が、安全衛生の世界にはある。1メートルという高さでも死亡事故につながるというもので、安全に対する意識付けを図るための標語である。そして私は、現実に「1メートルで一命取られてしまった事故」の事案に関わることがあった。 会社は金属部品の塗装加工を行っており、人数も10名未満の小規模なところだった。現場の状況把握のために、測量や写真撮影などを行う必要があったのだが、急に降りだした大粒の
先日、新潮ドキュメント賞が発表され、ブレイディみかこさんの『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)の受賞が決定した。この作品を高く評価するのが、文藝春秋で数々の名ノンフィクション作品を送りだしてきた下山 進さん。本作の魅力がどういうところにあるのか、特別に寄稿いただいた。(HONZ編集部) 新潮ドキュメント賞を受賞したブレイディみかこ 『子どもたちの階級闘争』を読んだ。素晴らしかった。 300ページで定価2592円って、どれだけ部数を絞ってるんだ? と最初腹立たしく思ったが、読んでみて、このクオリティだったらまったく惜しくない。 1996年にクールな英国に憧れて渡英した筆者は保育士だ。 託児所の日常が描かれるのだが、ここで凄いのは、その日常を子どもたちやその母親、そして保育士たちの世界のドラマで読ませつつ、英国の政治そのもの、のみならず世界のあちこちで起
トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書く人 > 記事一覧 > 記事 【書く人】 日本人が受けた恩恵『儒教の歴史』 中国思想史家・小島毅さん(55) Tweet 2017年6月25日 紀元前の中国で誕生し、日本や韓国、ベトナムなど東アジアに広がった儒教の通史を一人で書き切った。「共同執筆だとどうしても文体や主張が違って読みにくいので、自分で全部を書けないかお願いしました。蛮勇ですね」と笑う。 本書は儒教の倫理・道徳の教えだけでなく、「礼楽」と呼ばれる祭祀(さいし)や儀礼の教説を丁寧に追う。現代の中国や台湾でも礼楽の宗教性は注目されず、「儒学」「儒家思想」と呼ばれることが多い。「儒教は仏教、道教と並ぶ『教(きょう)』なんだと知ってほしいと思います」 専門は中国宋代(九六〇~一二七九年)の儒教。紀元前五、六世紀の孔子を祖とする儒教は、宋代に変質し、朱子学(しゅしがく)を
山際淳司、スポーツライターであり作家。1948年、神奈川県生まれ。「団塊の世代」である。活躍の場は活字だけでなくテレビにも広がり、NHKでキャスターも務めたが、1995年に46歳の若さで逝く。がんによる肝不全だった。 早すぎる死を、彼を知る誰もが悼んだ。 「江夏の21球」で、彼が作り上げたスタイルは「当たり前」のものになった。それにも関わらず、いつしか彼が遺した膨大な作品群はほとんどが絶版となり、忘れられた作家になっていった……。 再び集まる注目この夏、山際に再び注目が集まっている。角川新書で作品集『江夏の21球』が出版され、過去の作品が復刊されたからだ。 この新書の担当編集者から、こんな誘いを受けた。 刊行に合わせて、山際の息子でスポーツライターとしても活躍していた犬塚星司さん(博報堂などを経て、起業。現在はコンサルタント)が、ゆかりの人物にインタビューする企画がある。そこに同席をしない
『嫌われる勇気』の最大の問題点は何か 先日、宇樹義子さんによるこちらのエントリを読んだ。 decinormal.com このエントリでは、『嫌われる勇気』によって有名になったアドラー心理学のデメリットについて簡潔かつ丁寧に解説されている。このブログでも以前『嫌われる勇気』の気になった点について指摘したが、こちらのエントリの方がまとまっているので『嫌われる勇気』の内容に疑問を持った方はぜひ読んでみて欲しい。 saavedra.hatenablog.com 個人的に宇樹義子さんの上記のエントリでもっとも重要な点は、岸見一郎氏のような「トラウマは存在しない」という主張は、重篤なトラウマを持つ人への二次加害になりかねないという部分ではないかと思う。『嫌われる勇気』を読んでいて一番気になった点もここだ。こちらのエントリでも紹介されている通り、実際に専門家からこのような指摘が出ている。 www.fac
2017年5月に経済産業省が若手・次官レポートとして発表した「不安な個人、立ちすくむ国家」は、「結婚して、出産して、添い遂げる」、「正社員になり定年まで勤めあげる」という「昭和の標準的人生」が21世紀には一般的ではなくなったため、この標準に基づいて設計された日本の制度や価値観が現代社会のあちこちに大きなひずみをもたらしているのだとしている。しかしながら、1950年代生まれにおいても定年まで正社員として勤めあげる人は34%に過ぎなかったという。彼らの人生が標準的なのだとすると、過半数のはずの66%の人々が歩んだ人生は例外的なものだったということだろうか。そもそも、一度しかなく、それぞれにバラバラのはずの人生の“標準”とは何を意味するのか。 『平均思考は捨てなさい』は、わたしたちの思考がどれほど平均や標準に縛り付けられているか、そしてその呪縛のためにどれほど多くの可能性が見過ごされてしまってい
4月24 深井智朗『プロテスタンティズム』(中公新書) 9点 カテゴリ:歴史・宗教9点 1517年、ルターがヴィッテンベルク城の教会に「九五か条の提題」を貼り出し、宗教改革がはじまったとされています。 そんな記念すべき出来事から500周年の年に、ルターから生まれた「プロテスタンティズム」について書かれたのがこの本です。 ただし、この本は必ずしも宗教改革だけに焦点を当てた本ではありません。また、ルターやカルヴァンの思想に焦点を当てた本でもありません。プロテスタンティズムがどのような政治的・社会的コンテクストの中で生まれ、そのプロテスタンティズムがどのようにその後の政治や社会に影響を与えていったのかということが、この本の中心的テーマになります。 ある程度大胆にキリスト教の中にプロテスタンティズムを位置づけ、プロテスタンティズムのその後の展開と政治や社会との関係を描き出す筆致は非常に刺激的で、政
さまざまな思い渦巻く新生活のスタートに向け、今までにない角度から、より深い部分で神様との交わりを持つための手引きとなる本をご紹介! ジョン・ストット 日毎の聖書 ジョン・ストット 著 中台孝雄 訳 定価3,200円+税 東京基督教大学大学院 特任教授 倉沢正則 多くの人が一年で聖書を通読しようと志しますが、それによって聖書の全体が理解できるかというと、必ずしもそうではありません。日毎のデボーションで用いるツールも、手頃で短く聖書の一節から今日の糧をひもとくものから、ある特定箇所の聖書研究的なものまで多様ですが、聖書の全体を理解するように意図されているものは少ないようです。 しかし本書は、聖書の全体をしっかり学べて、しかも日毎のデボーションで用いることのできる優れものです。教会暦に沿って創世記から黙示録までの『聖書全体を一年かけて』(本書の原題)分かりやすく簡潔に解き明かしています。聖書の全
内容:日々の仕事やプロジェクトなどをつつがなく進めていくのに必要なのは計画を立てること。しかし、どう進めればいいのか、計画通りにいかない場合はどうすればいいのかなど、実際やってみるとわからないことは多い。今まで誰も教えてくれなかった「計画するスキル」を学ぶことでもたらされる効果とは。 「確かに『計画するスキル』など教わったことはない」という人には、ぜひとも一読することをお勧めする。本当になぜこれほど重要なことを、もっと早い段階、すなわち学校で教わらないのか不思議だ。大体「計画表を作っただけで満足」してしまったり、「計画通りいかない」ことが続いたりして、計画とは絵に描いた餅のように扱われがちだ。しかし、もちろん正しく「計画」すれば、そんなことにはならない。幸いにも、そのための技術を本書から学べる。 本書は、セミナーを基にして書かれているとのことで、語りかけるような文章のため、その分読み進めや
スポンサーリンク こういうエントリを読むような方は「三国志にはフィクションである三国志演義と陳寿の書いた正史である三国志が存在して……」などという話はとっくにご存知だと思いますのでそのへんは省略します。 書棚を見たら今まで読んだ三国志本が結構溜まっていたので、史実の三国志について知ることのできる本をこの際まとめて紹介してみようと思います。 1.金文京『三国志の世界』 中国の歴史04 三国志の世界(後漢 三国時代) posted with カエレバ 金文京 講談社 2005-01-15 Amazon 12冊も読んでられないから1冊だけにしてくれ、と言われたら自分はこれを選びます。 講談社の「中国の歴史」シリーズの1冊ですが、内容は非常に読みやすく、史実の三国志とフィクションとしての三国志演義の違いについて丁寧に説明してくれます。 董卓と袁紹を盟主とする反董卓連合軍の戦いは悪と正義の戦いなどで
ボンクラ青春SFとしての『虐殺器官』 ~以後とか以前とか最初に言い出したのは誰なのかしら?~(前島賢) ※このノートは全文無料で読むことが出来ます。 ※このnoteは、もともと『S-Fマガジン』2015年10月号(「伊藤計劃特集」号)に掲載されたものです(公開に当たり加筆修正を行っています)。2017年2月3日の劇場用長編アニメーション映画『虐殺機関』公開を記念し(と原作のとある要素がちゃんと映像化されていることを祈って)、全文を無料公開します。皆様の読解と鑑賞の一助となれば幸いです。 ※今回の公開を快諾してくださったSFM編集部に心から感謝いたします。 ■はじめに 伊藤計劃氏に直接お目にかかれたのは、とある雑誌での取材と、その縁で一度お見舞いに伺った程度だ。僕がライトノベルのライターだったこともあって、「自分もラノベを書いてみたい。鎌とハンマーで戦う社会主義的魔法少女の話とか」と言って笑
いつも刺激的なエントリーをアップされる 夜中たわし(id:tawashix)さんの最新の記事に、こんなブックマークコメントをつけさせていただきました。 歴史トンデモ考察小説『邪馬台国はどこですか?』オーディオブック版感想 - 夜中に前へ いやこれ疑似科学または科学哲学の本気の研究課題で、近代初期における天動説と地動説の論争は、後者が前者を論破し決着したのではなく、前者の論客が生物学的に死にかつ継承者がないので決着したとの由。てことは… 2017/01/06 00:53 b.hatena.ne.jp 夜中たわし さんの記事は、鯨統一郎『邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)』のオーディオブック版への書評です。同書は私は未読ですが、記事によると「ブッダは悟りを開いていなかった説」「邪馬台国、岩手にあった説」「聖徳太子、推古天皇と同一人物説」等々といったトンデモ歴史学説を大真面目に主張する登場
ta-nishi.hatenablo スポンサードリンク 「コミュ障」の視点に立つ誠実なコミュニケーション術の本です id:Ta-nishiさんのこちらのエントリが面白かったので、紹介されている『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』を読んでみました。 なぜ、この人と話をすると楽になるのか 作者: 吉田尚記,ヤスダスズヒト 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2015/01/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (13件) を見る 一読して、最初の章からこの本が徹底的にコミュニケーションに苦手意識のある「コミュ障」の立場に立って書かれた良書であることがよくわかりました。何が良いって、著者自身が「コミュ障」に悩んでいたために、同じ悩みを持つ人の辛さがよくわかっているという点。 でもよく考えてみてください。自信を持つとはどういうことか? それって結果なんです。処方でもなんでもない
勝間和代さんの本が売れている。なんでも出版する本はすべて10万部を越え累積で200万部を越えたという。 彼女は19歳で公認会計士の資格を取り3つの外資系の会社を経験し今は経済評論家としてテレビに雑誌にしばしば登場し人気絶大である。 私も彼女の本を何冊か読んだが彼女の考え方生き方に共感するところが多い。しかし、違和感を覚えるところがいくつかある。 そのうちのひとつは「起きていることはすべて正しい」という彼女の主張(このタイトルの本を出している)である。 この考え方はこの世のことはまあいろいろあるが、起きていることはその人の能力や努力の結果であるから、いわば起こるべくして起きたことでそれはすべて正しいことだというのだ。 しかし本当にそうだろうか。 私は自閉症の長男と肝硬変とうつ病を患った妻のため必死で仕事と家族の両立を図ってきて、どちらもかろうじてそこそこの結果を出したが、それはたまたま幸運に
最近の自己啓発界のスターって誰なのでしょうか。数年前までは勝間和代さんがそのポジションにいたと思いますが、最近はあまりこれという人が思い浮かびません。単に僕があまりその手の本を読まないこともあるんでしょうが、自分磨きに余念のないビジネスマン以外にも知られているほどのスターは、今はこの世界にはいないようにも思える。 スポンサードリンク それでも、書店を巡れば今でも成功本は次から次へと出版され続けています。それらの多くは一時期は読者を奮起させたとしてもその熱病はいずれは醒め、1年も経たないうちにブックオフに売られてしまう。百円本の棚はさながら成功本の墓場です。これほどに成功本の寿命が短いのは、結局そうした本を読んでも成功できないからでしょう。自分を成功に導いた大事な本を手放すわけがないのですから。 成功するノウハウを書いた本を読んでいるのに、なぜ成功できないのか。それは結局実践が足りないからだ
喜多 @kosyodoris 昔、某有名ファッション誌の編集者に「本屋ってなぜ接客しないの?黙って売れるのを待つだけなんてウチの業界じゃあり得ない。そりゃ潰れるわけだw」という内容のリプライを何度も執拗に送り続けられた経験があるのですが、商材の特徴は接客の違いにも表れるからそんな単純な話じゃないと思うんすよね 2016-10-11 23:23:12 喜多 @kosyodoris 先日の一個のツイートがビックリするほど共感多数みたいなのですが、お叱り含め厳しめのリプライも結構来ています。一部抜粋すると「なぜそう思うか」の説明と代替え案が足りないとのこと。単なる思い出話のつもりだったので「商材によって接客は変わる」以外の説は思いつかない。お許しを…。 2016-10-12 04:03:14 喜多 @kosyodoris 僕は古本屋の接客は、迷惑に思う人もいるから必要以上にしないだけで、熱心に棚
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く