妊産婦の運賃が半額になる企画切符「IGR HUG PASS」。抱きしめるという意味の「ハグ」と「育む」を掛け合わせたネーミングにした=盛岡市で2021年11月26日、安藤いく子撮影 IGRいわて銀河鉄道と県交通は、妊産婦を支援するため、盛岡までの運賃が半額になる企画切符「IGR HUG PASS」の発売を12月1日に開始する。県北沿線で分娩(ぶんべん)可能な病院は県立二戸病院(二戸市)のみで、盛岡での出産を選ぶ妊産婦が多い。自ら運転して健診などに通う女性もいることから、公共交通機関の利用を促して移動の不安を払拭(ふっしょく)する狙いだ。【安藤いく子】 企画切符は、盛岡駅までの鉄道運賃と同駅発の県交通の路線バス(160円区間)の運賃を通常の半額とし、計5日間利用できる。いわて沼宮内駅(岩手町)から利用する場合、通常は5日分往復で計1万1100円かかるが、5550円で済む。区間外で鉄道やバスを
岩手県陸前高田市と仙台市を結ぶ直行バスの実証実験を陸前高田市の2事業者が27日に始める。来年1月末にかけ、無料の貸し切りバスを毎日運行し、利用ニーズを探る。需要が見込めれば本格運行を目指す。 陸前高…
米軍上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷・旭区、二百四十二ヘクタール)と相模鉄道瀬谷駅周辺を結ぶ新交通システムの導入計画を巡り、市が出資する第三セクター「横浜シーサイドライン」が、市から要請された事業参画について「現時点で参画はしない」と正式回答した。山中竹春市長は、二十六日の定例会見で「代替の交通手段の可能性も含めて検討したい」と述べた。 回答は二十五日付。回答書によると、判断の理由として、市が跡地で計画するテーマパークの事業主体や内容が未定であることや、適切な工事期間や事業費が示されていないこと、採算性や継続性が見込めないこと、リスクヘッジ策が示されていないことなどを挙げた。 山中市長は「課題への対応方法を速やかに検討し、市としてどう考えるか示したい」と述べた。跡地では二〇二七年三〜九月に国際園芸博覧会(花博)を開催予定で、市は開催前の新交通開業を目指しており、山中市長は「どういった交通体制
九州新幹線長崎ルート新鳥栖―武雄温泉の整備方式を巡り、JR九州の青柳俊彦社長は26日、福岡市での定例会見で、フル規格で整備する場合は「鉄道運営をする立場から考えると、佐賀駅を通るのがベスト」との考えを改めて示した。 国土交通省が整備方式に関して22日に実施した佐賀県との「幅広い協議」の中で、フル規格での整備を仮定した場合の3ルートの検証結果を報告していた。
道路と線路の両方を走るバス型車両「DMV(デュアル・モード・ビークル)」が12月25日、徳島県と高知県を結んで世界初の営業運転を始める。ウェブでの乗車予約受け付けは同月2日から。町長が社長を務める阿佐海岸鉄道(徳島県海陽町)の実質トップとして最終準備を指揮する。DMVはJR北海道が開発したが、経営難から実用化を断念。徳島県が構想を受け継ぎ、2020年夏の運行を目指した。だが新型コロナウイルス禍
長野県など出資の第三セクター・しなの鉄道(上田市)は26日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う収入減少に対応する新たな経営改善策を発表した。JR東日本など他の鉄道と乗り継ぐ際の運賃割引を2023年4月に廃止。区間に応じて実質、片道40円か80円の値上げになる。さらに22年4月以降、減便や無人駅の拡大…
JR山陰線益田ー浜田駅間で列車とクマの接触事故が相次ぎ、JR西日本米子支社が対応に苦慮している。同区間では4月以降、8件の接触事故があり、うち3件で部分運休や大幅な遅れが出た。発生箇所では線路の徒歩巡回点検を中止するなどの影響が出始めており、米子支社は近く島根県と対策を協議する。 (山根行雄) 「保線社員の安全を守るための対応。冬眠を待つしかない」。クマ出没が相次ぐ岡見(浜田市三隅町)ー鎌手駅(益田市西平原町)間で、徒歩巡回点検を見合わせている浜田鉄道部。三島稔部長は「打つ手なしの状況」と吐露する。 米子支社が危機感を強めるのは10月23日、同区間の線路付近で地元猟友会男性と県職員女性の2人がツキノワグマに襲われ、けがをした事故。22日に普通列車がクマと衝突したため、2人は安全確認中だった。 県西部で列車とクマの接触事故は2020年度には1件もなかったのが、今春以降に急増。今月18日に成獣
富士山登山鉄道の進捗 質問意見相次ぐ 世界文化遺産協議会 静岡、山梨両県などでつくる富士山世界文化遺産協議会の作業部会が26日、山梨県富士吉田市で開かれた。山梨県側の富士山麓と吉田口5合目を結ぶ「富士山登山鉄道構想」の進捗(しんちょく)状況について同県の報告があり、出席者から意見や質問が相次いだ。 山梨県が設置した検討会で、既存道路を活用した次世代型路面電車整備を軸とする同構想を取りまとめた。同県は現在、地元関係者に対して個別の説明や意見交換を進めているほか、学術委員会の提言を踏まえた計画段階の遺産影響評価の素案を作成中と報告した。 富士吉田市の住民代表者は「地元では反対論が圧倒的に多いように感じる。富士山を守り続けてきた地元の意見が反映されず、構想策定が進められていることは納得できない」と苦言を呈した。同県知事政策局の担当者は「コロナが落ち着いたところでしっかりと意見交換の場を設けたい」
JR四国は26日、現行車両での運行が2021年末までとなる観光列車「伊予灘ものがたり」のラストランツアーを発売した。最終運行日となる12月27日に松山駅―八幡浜駅を1往復し、同行するプロのカメラマンによる写真撮影などの特典を付けた。伊予灘ものがたりは14年夏から運行を始めた観光列車で、今回
中央区晴海などの臨海地域を東京駅をはじめとする交通の要衝と結ぶことを目指す「都心部・臨海地域地下鉄構想」の推進大会が二十四日、中央区の銀座ブロッサムホールであった。区民ら四百人が早期実現を目指す方針を確認した。 地下鉄構想は鉄道駅から離れた晴海地区の不便さ解消のため区が二〇一四年に提案。都や国の計画にも位置付けられ、つくばエクスプレスや羽田空港方面への新路線が望まれるりんかい線との接続を描く。事業化は決まっていないが、今年三月に都が「未来の東京戦略」に必要性を明記。七月に国の交通政策審議会も「検討の深度化」を求めた。 大会で吉田不曇(うずみ)・中央区副区長は「都が築地の跡地開発の関連でも必要性を指摘し、新線の順位付けが七番目から三番目に上がった」と最近の動きを紹介。新型コロナによる外出控えで経営が苦しい鉄道会社の意欲が低いことや、地価の高い所を通す困難さに触れながらも「皆さんと一緒にくぐり
上り列車の到着を前に、指さし確認する銚子電鉄社長の竹本勝紀。経営から車両の運転、物品販売まで社員たちとともに現場で汗を流す=千葉県銚子市の銚子電鉄仲ノ町駅で 千葉市内で税理士の仕事をしていた竹本勝紀(59)は、ある民事裁判で被告になった。2005年に和解。直後に裁判所で原告の代理人の弁護士から「竹本さん、ちょっと」と声を掛けられる。弁護士は「銚子電鉄の顧問弁護士をしているが、力を貸してほしい」と依頼した。 銚子電鉄顧問税理士へのスカウトだった。予想外の展開に、竹本は「昨日の敵は今日の友」と因縁を感じ、引き受ける。 銚子電鉄は1923年開業の銚子鉄道が前身。現在、千葉県の銚子―外川間6・4キロを運行している。銚子市は「水運の街」として栄えた。沖合を親潮と黒潮が流れる全国屈指の漁場。鉄道は地域を支える役割を担う。しかし、人口減少とバスの運行拡大や車社会への移行で電車の利用者は減るばかり。経営環
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