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ブックマーク / abecasio.s23.xrea.com (3)

  • 阿部嘉昭ファンサイト: ザ・バンド「ザ・ウェイト」について(青木 強)

    【解題】 青木強君が考察するのは、僕が講義内でも採りあげた、ザ・バンドの名曲中の名曲、「ザ・ウェイト」だ。「その重荷」と直訳できるこの曲は、イエスの生地「ナザレ」の地に場所を限定することから始まり、そににいる歌の主人公を掠めるように、多様な時代・多様な地域の歴史的人物が続々繰り出してくる神話的構成をもっている。僕はその歌の私訳を学生たちにプリント配布した。 訳してみてわかるのだが、ザ・バンドの歌は、ルーツに基づいた楽曲のスタチックな印象に反し、その歌詞を訳すのが随分難しい。ディランのようにはゆかない。省略や、口語独特の言い回しが数多く混入するためだ。僕は歌全体に皮肉な口調を読み取り、そこから全体を解釈した。意訳も盛り込んだ。 青木君のレポートはまずそんなロック対訳の問題に突き刺さる。彼の訳は下を読んでもらえばわかるように正統的だ。逆に、歌の重要なルフランと「テイク・ア・ロード・オフ、ファニ

    katokitiz
    katokitiz 2014/05/25
    彼女の父親がザ・バンドのファンである>この一文いる?ギャロップの毛利じゃないんだから。にしても映画もそうだけど、アメリカの音楽と聖書ってのも深く結びついてるんだな。ディランの「見張り塔」とか
  • 阿部嘉昭ファンサイト: KINKSの音楽的分析及び歌詞分析(寒川 奈保)

    【解題】 寒川奈保さんが取り扱うのも、田村洋人と同じくキンクス。こちらはすごく、正攻法でキンクスの魅力を伝えている。「ヴィレッジ・グリーン・プリザベーション・ソサエティ」「ウォータールー・サンセット」「ヴィクトリア」と、僕の好きな曲が揃っているのも嬉しいことだった。 実は僕はキンクスはすべて輸入版LPで所持していて、歌詞はジャケットに刷り込まれているもののほかはわからない。で、寒川さんの打ってくれた訳詩が大変嬉しかった。歌詞はシンプル。だが小さな皮肉が繰り込まれている(ときに「ヴィクトリア」のように激烈になる場合もあるが)。小粒の山椒、というやつだ。ビートルズと同様のブリティッシュ・フレイヴァーだが、音が微妙にボロい。レイ・デイヴィスの声にヒステリック感とくぐもりの双方があり、かつ平面的なのが大きいだろう。けなしているのではない。慣れるとスルメのように美味しくなってくる。 寒川さんの楽曲解

  • 阿部嘉昭ファンサイト: グレイプバイン『イデアの水槽』評

    【解題】 去年12月にリリースされたグレイプバイン新作CD『イデアの水槽』が、ここ数年の彼らに感じていた低迷を吹き飛ばして、すごくいい。僕は即座にこのサイトにCD評を書こうとしたのだけど、音楽モードになかなか自分をもってゆけず、実際の執筆がここまで遅れてしまった。遅れたついでに、この作品をきっかけに、それまでのグレイプバインが孕んでいた問題についても論及してみようとも考えた。よって、以下の文章は『イデアの水槽』評であることはまちがいないのだけど、その具体的な記述はずいぶん後置されるというヘンな構造をもつことになる。この点を念頭に置いて、読んでいただければ。 人間の消滅 ビートルズを最大の成功例として、以後ロック音楽では、リズムギター、ベース、リードギター、ドラムスの4人バンドが黄金典型となった。そうしたバンドがロックンロールとともにバラード曲もやる。その場合のバラード曲にはR&R曲の価値転

    katokitiz
    katokitiz 2011/05/17
    近田春夫がグレイプバインに「凝りすぎ」だと非難していたというのに驚いた。あの誰もが考えつかないようなコード進行にキャッチーなメロ付けたのがすごいんじゃないのか?そこは評価すべきだろうよ。
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