〜新しい契約形態での受託開発サービス立ち上げ 1,396日間の記録〜 2010年11月に「価値創造契約」を発表してから4年。数案件を実施し、さまざまな経験をしてきました。その貴重なエピソードを発表します。 @XP祭り2014
私たちソニックガーデンの「納品のない受託開発」に取り組むソフトウェア開発のスタイルは、一般的に「アジャイル開発」と呼ばれるものに近いです。 しかし実際のところ、私たちは「アジャイル開発」をしようなんてかけ声をかけたこともないですし、普段から社内で「アジャイル開発」が話題になることもありません。「アジャイル開発」をしようと思ってしている訳ではないにも関わらず、「アジャイル開発」をやっているように見えるというのです。 この記事では、「アジャイル開発」について私たちが考えていること、そして、なぜ多くのアジャイル開発は失敗してしまうのか、うまくいくためにどうすればいいのか考えてみました。 2012-12-28 / Giåm 結果としてのアジャイル開発〜究極のアジャイル 「あなたにとってのアジャイルとは何ですか?」 先日、ある勉強会で質問されました。ちょっと想定外の質問だったので、しばし考えたあと私
『Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント』などで有名なJohanna(かわいいおばちゃん!)が、「アジャイル導入の「最小限」の読書リスト」を公開していました。 http://www.jrothman.com/services/minimum-reading-list-for-an-agile-transition/ 詳細は原文を読んでもらうことにして、簡単に紹介しておきます(※印は私見です)。なお、あくまでも「最小限」なので注意してください。 スクラム スクラムガイド ↑ だけじゃ足りないので、スクラムの本を何か一冊読むといい ※『エッセンシャルスクラム』(翔泳社)がいいと思います!! カンバン David Andersonの『Kanban』 ※↑はいかにも教科書っぽいので『Kanban in Action』がオススメ。これは来年くらいには……。 XP Ke
倉貫さんから直接献本をしていただいきましたので感想がてらに。 本書はいわゆる“アジャイル”を清く正しく実践している実績と、その仕組みを丁寧に解説した本です。しかも、開発体制は「事業会社の内製化」ではなく「外部のソフトウェア開発企業を継続的に利用する」というスタイルであることに大きな意味があります。 (ソフトウェア開発企業という名称ですが、もはや「ソフトウェアだけを開発している」わけではないので、本来は「ITサービスを開発している」企業というような名称が最適なのですが、ここでは一般的な名称として使います) これまでアジャイル開発方法論は「事業会社における保守運用フェーズの内製開発」に最適であるとされてきました。実際、多くのウェブ企業が社内にエンジニアを抱え、継続的な保守運用の中でイテレーティブに開発を行うスタイルを実践しています。 しかし、実際には世の中の大半の企業が“優秀なエンジニア”を雇
せみやしん @shin_semiya 上層部からの「次はアジャイルでやってよ」という声で始まる 上層部のアジャイルの理解は「早い、安い、うまい」という理解 「アジャイルだから設計できてなくてもいいんでしょう?」 「アジャイルだから仕様変更何回してもいいんでしょう?」 最後にお約束の「ただし納期と仕様はマストだから」 せみやしん @shin_semiya 基本的に形から入る。 イテレーションという短い単位で区切る。一週間単位が多い。 なぜ一週間なのか、とかそういう話はしない。 かんばんというものも取り入れる。 かんばんつくる目的って何?とか考えない。 新しいプラクティスを入れないところは今まで通りやる。 せみやしん @shin_semiya 例えばタスク管理はエクセルシートで行う。 それってほかの作業と食い合わせ悪くね?という話をするのは反逆である。 また、当初に決めた作業を基本的に最後まで
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 2013年2月15日に目黒雅叙園で行われたデブサミ2013で登壇してきましたので、その際の資料を公開します。 「いつまで手でデプロイしてるんですか?」ってキャッチーなタイトルにしたのは、公募セッションの申し込みの時に目につくようにしたかったためで、会場でアナウンスしてくださる方にこのセリフを言って欲しかったわけではないので念のため。 デプロイの自動化を進めていくのは正直なところ大変です。 今の現状からいきなり明日デプロイを自動化できるわけでもないし、誰かがいきなりデプロイを自動化してくれるわけでもありません。 その前に考えなければならないこともたくさんあると思います。 でも現実にAmazonやFlickrを始めとしてそれを実施している会社は多数あるし、日本にもそういう会社は多数あるわけです。ちょっとずつカイゼンしながら本当に利益に繋がるところに時間
連載:.NET中心会議議事録 第7回 .NET開発者向けのアジャイル開発の進め方(2012年版) デジタルアドバンテージ 一色 政彦 2012/03/09 今回のテーマは、依然として開発者間で人気の高い「アジャイル開発」。2012年最新のアジャイル開発に関する情報にキャッチアップするためのセッションを開くとともに、まだアジャイル開発を実践できていない開発者に対して、どのようにアジャイル開発を進めればよいかを議論した。セミナーの構成は、下記のとおり。 基調講演『これからの「アジャイル」の話をしよう 2012 ―― 今を生き延びるための開発手法とエンジニアに求められるスキル』 アジャイル開発セッション『.NET開発者は知らないと損する、アジャイル最新基礎知識(2012年版)』 パネル・ディスカッション『現場目線で議論する、.NET開発者向けのアジャイル開発の進め方(2012年版)』 懇親会 本
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 よく聞かれるネタではあるのですが、スクラムの父ジェフ・サザーランド氏がストーリーポイントの見積りがなぜ時間の見積りよりも良いかについて過去にブログに書かれたものを意訳・抜粋にて紹介します。 以下の訳文は原文にしたがって、CC BY-NC-SAとします。 原文はこちら 左図: 不確実性コーン 右図: マイクロソフトによるストーリーポイント見積りの正確性 ストーリーポイントを使うとより正確な見積りを得られ、計画の時間を劇的に減らすことができ、リリース日をより正確に予測できるようになり、チームのパフォーマンスの改善の助けになる。 時間を使った見積りは、よくない見積りとなり、システムに大量のムダを生み出し、プロダクトオーナーのリリース計画の妨げとなり、どのプロセス改善が本当に役立っているのかチームがわからなくなる。 新たな興味深い調査結果が公開された。 ス
国内でのアジャイル開発の普及と共に、アジャイルという言葉が指す内容にも広がりがでてきました。同じ「アジャイル」という言葉を用いたとしても、それが何を指すのかを注意深く理解する必要が出てきたといってもいいでしょう。 そんな現状を、アジャイル開発の第一人者である平鍋健児氏がブログ「An Agile Way」にポストしたエントリ「アジャイルの「ライトウィング」と「レフトウィング」」で、非常に分かりやすい図と共に整理しています。以下に許可を得てその主な部分を転載します。 アジャイルの「ライトウィング」と「レフトウィング」 アジャイルの認知が進むにつれて、アジャイルという言葉がどんどん広がっている。アジャイル、という言葉の中にはいろんな要素が入っていることが分かる。もっと大きなものは、CI(継続的インテグレーション)を中核とする技術的なプラクティス群と、スクラムプロセスフレームワークのような、人と人
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 僕がチームやチームメンバーに対して期待したり言いたいことを好き勝手に書いてみたいと思います。 もちろん、僕の感覚に合わない人も多いかもしれませんが、僕個人の考えということでご容赦いただければと思います。 こういうのは言語化することが非常に重要だと思っています。 給料をもらえるのは、自分が会社に所属しているからではなく、その先にお金を払ってくれるお客様がいるからだ、ということを理解しようしたがって、お客様の期待に応えられるようにふるまうことは責任であることを理解しようお金をもらう以上プロなので、プロとしてふるまうようにしようプロとして無理なものは無理と言おう会社は自分の将来の面倒を見てくれるわけではないことを理解しよう他でも通用するスキルを身につけよう。それが自分のためであることを理解しようプロとして自分に投資しよう。勉強は会社のためにやるのではなく
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 Jez Humble氏のContinuous Delivery vs Continuous Deploymentが分かりやすいので抜粋・意訳にてご紹介します。 (翻訳部分はCC-BY−SAとします) ティモシー・フィッツの継続的デプロイに関するブログは、デイブと私が継続的デリバリーについての本を出版する1年以上も前に、すでに書かれていた。そんな中でなぜ私たちは異なる名前を選んだのだろうか。実際に違いはあるのだろうか?それとも単に我々が不親切なだけなのだろうか? 我々はいくつかの理由で本の名前を「継続的デリバリー」とすることにした。まず第一に、デプロイがリリースを意味しないというちょっと学者ぶった事実。我々が本の中で言っているように、継続的に顧客受け入れ環境にデプロイすることはできるだろう。それ自体はたいしたことはない。継続的デプロイを特別なものにす
クラウド上に構築した企業向けアプリケーションを提供するセールスフォース・ドットコム。同社は千人以上の開発者を抱える開発部門全体でアジャイル開発手法を採用し、サービス開発を行っています。 同社はどのようにしてアジャイル開発手法を採用し、品質を重視した開発を進めているのか。2月17日に行われたデベロッパーズサミット2011で、株式会社セールスフォース・ドットコム CTO 及川喜之氏のセッション「salesforce.comの作り方 どのように世界最大規模のアジャイル開発を実現したか」が行ったセッションの内容を紹介します。 (本記事は「大規模アジャイル開発の実態~ セールスフォース・ドットコムの作り方(前編)」の後編です) クオリティエンジニアの役割について 開発においてクオリティエンジニアが果たす役割は結構大きい。スクラムチーム内のコミュニケーションのハブとして積極的に働いている。デベロッパは
クラウド上に構築したアプリケーションをサービスとして提供するセールスフォース・ドットコム。同社は千人以上の開発者を抱える開発部門全体でアジャイル開発手法を採用し、開発を行っています。 アプリケーションのメジャーアップデートは年3回。クラウドで提供しているサービスという性格上、もしもアップデートにバグがあればそれは全ユーザーに対して大きな影響を与える可能性があります。バグがないこと、性能低下を起こさないこと、品質管理はパッケージソフトウェア以上に重要です。 同社はどのようにしてアジャイル開発手法を採用し、品質を重視した開発を進めているのか。2月17日に行われたデベロッパーズサミット2011で、株式会社セールスフォース・ドットコム CTO 及川喜之氏のセッション「salesforce.comの作り方 どのように世界最大規模のアジャイル開発を実現したか」で詳しく紹介されていました。 同社の開発手
今、アジャイルの導入のお手伝いをさせてもらっている現場で「他のスタッフにもアジャイルについてざっくり教えてよ」というオーダーで勉強会をやりました。 そこで「アジャイル開発 基本のキ」と題し、実際の進め方の説明ではなく、その手前の考え方や心構えにフォーカスして話をしました。 20名ほどの人数向けに作った資料なのですが、普段アジャイルについてのイントロダクションの話をする時にいれるキーワードは大体盛り込んだ感じになったので、もしかすると誰かの役に立つかもしれないので公開しておきます。 ただし、勉強会のターゲットがエンジニアではなかったので、エンジニアリングについては薄くなっているのでご注意を。 Basic of Basics of Agile DevelopmentView more presentations from Nishimura Naoto. あと、話は変わりますが、普段アジャイル
1月14日にコミュニティが主催し都内で行われたイベント「Innovation Sprint 2011」は、アジャイル開発手法の1つとしてもっともよく使われている「スクラム」の生みの親と言える2人、野中郁次郎氏とジェフ・サザーランド氏がそれぞれ基調講演を行いました。しかもサザーランド氏と野中氏が会うのは今回が初めてということで、アジャイル開発の歴史に残るイベントになりました。 野中氏の基調講演に続き、サザーランド氏の基調講演の内容を紹介しましょう。 (本記事は「スクラムの生みの親が語る、スクラムとはなにか? たえず不安定で、自己組織化し、全員が多能工である ~ Innovation Sprint 2011(前編)」の続きです) なぜソフトウェアのプロジェクトは失敗するのだろう? Chairman,the Scrum Training Institute ジェフ・サザーランド氏。 なぜソフトウ
スクラムの生みの親が語る、スクラムとはなにか? たえず不安定で、自己組織化し、全員が多能工である ~ Innovation Sprint 2011(前編) アジャイルなソフトウェア開発手法としてもっとも広く使われているのが「スクラム」です。このスクラムは、1990年代半ばにジェフ・サザーランド(Jeff Sutherland)氏らによって提唱されたものですが、その考え方の基盤となったのが1986年に一橋大学の野中郁次郎氏と竹内弘高氏が日本企業のベストプラクティスについて研究し、ハーバードビジネスレビュー誌に掲載された論文「The New New Product Development Game」でした。 1月14日にコミュニティが主催し都内で行われたイベント「Innovation Sprint 2011」は、このスクラムの生みの親と言える2人、野中郁次郎氏とジェフ・サザーランド氏がそれぞれ
「ビジネス上のコミュニケーションを、メールの不便さから解放したい」という思いから2009年にサイボウズがスタートした無料コラボレーションツール「サイボウズLive」。その開発現場は、Webアプリケーション開発の流行をうまく取り入れたアジャイルなものでした。その様子を、はてなチーフエンジニアの大西康裕がインタビューしました。テーマは、プログラミング言語の選び方から、自動ビルドと自動テスト、リファクタリング、チーム内コミュニケーションなど。大西自身も「面白かった」と語る取材の様子をぜひお楽しみください。記事の最後ではプレゼントもご案内しています。ところでこの取材には、サイボウズ・ラボの竹迫良範氏が、なぜか大量のレッドブルを抱えて登場したのですが……。 http://live.cybozu.co.jp/ (※この記事はサイボウズ株式会社提供によるPR記事です。) 大西 はてなチーフエンジニアの大
マイクロソフトの代表的なソフトウェアは、数千人を超える開発者、数十万のソースコードファイル、数千回ものビルドを繰り返して開発される大規模なものだといわれています。 マイクロソフトのエバンジェリスト長沢智治氏は、こうした大規模な開発プロジェクトがマイクロソフト社内でどのように行われているのか、プロジェクトチームの組成から実施計画、進捗管理、バグレポートなど、その裏側を紹介するセッションをいくつかのイベントで行っています。 そこで明かされている内容は、パッケージソフトの開発だけでなく、SIerでの開発プロジェクトでも参考になる部分が多いと思われ、いつかレポート記事として紹介したいと思っていました。 今回、以前に行われたセッションビデオの存在を長沢氏ご本人から教えていただいたので、開発プロセスに関する部分にフォーカスした記事としてまとめました。 記事での内容は主に、「Microsoft Tech
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く