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  • [9]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 傍らを御覧有るに、人の屍《かばね》山の如く積ミ上げ、中にハ未だ生/\しき有れバ、曝《しや》れたる骨等 夥《おびたゞ》しく、手足を引き抜きたる様《やう》なる死骸有れバ、首の無き骸《むくろ》も有り。 其の臭き事、例ふるに物無し。 義公様も其の臭気の甚《はなハ》だしきに、御鼻を覆ひ給へ、彼方此方《あちこち》と御覧有るに、此方《こなた》にハ女子の骸ばかり累《るい》/\と積ミ上げ有り。 又、正面宮居の前《まい》にハ、凡《およ》そ長さ壱尺弐三寸も是有ると思しき剱を飾り、征代将軍万代不易《せいだいしやうぐんばんだいふえき》と言ふ八字の大額を掛け、左右に供物を供へし躰《てい》、宛《さ

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2023/02/09
    「水戸黄門漫遊記」とは実は怪談だったのか⁉ 😱
  • [8]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 是によつて、暫く岩に御腰を掛けられ、御休足《ごきうそく》有つて、八方を御覧あるに、左りの方に、夥《おびたゞ》しく生い繁り、木の間より微《かす》かに見ゆるか見へぬかと言ふ程に、燈《ひ》の光り立ちければバ、 「扨《さて》こそ此所《ここ》彼《か》の変化の棲家《すみか》にて有るべし」 と思《おぼ》し召しけれバ、杦《すぎ》の繁ミを彼方此方《かなたこなた》と御歩行有るに、是よりは更に道と言ふ物無く、蔦葛《つたかづら》に御手を掛けられ、或ひハ木の根を攀《よ》ぢ登り給ひ。又ハ冷水の流れを渡り給ひ、熊笹の生い繁りたる事、弥《いや》が上に重なり、御足を痛め給へ、誠に千辛万苦《せんしんばん

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2023/02/04
    困った時の葵の紋所 😉
  • [7]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 俄かに一天、掻き曇り、只今まで白昼なりしに、真の闇となりて、更に物ゝ何色かも分からずと雖《いへど》も、物に動じ給わぬ御氣性故、御足に任せられて進み給ふに、暗くて定かに知れねども、一方《いつぼう》壱丈《いちぜう》ばかりも有らんと思しき洞穴《ほらあな》の様《やう》なる穴有り。 世の常の者ならバ、是に恐れて立ち帰りもすべきに、義公様御めづ[怖《お》めず]臆せづ、其の穴の内へ入り給ふに、壱間《いつけん》ばかりも行《ゆ》く様《やう》に覚へ給ふに、凡《およ》そ深さ三、四丈程も有るべくと思し召す程に、穴の底へ落ち給ひ、暫《しばら》く御心も付かざりしに、稍《やゝ》二時《ふたとき》計《

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2023/01/22
    何と江戸時代にもダンジョンRPGが!😦
  • [6]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 御家臣の面〻、何《いづ》れも「如何なり給ふ事や」と、心も心ならず、差し控へ居たりけれども、何れも評義して申す様《やう》、 「たとへ御𠮟りを被《かふむ》るとも、此の侭《まゝ》に打ち捨てゝおくべき事に非ず。 我/\御跡を従ひ奉り、御様子を見届けずんバ、臣たる者ゝ道、立つべからず」 と申しけれバ、何れも「尤《もつと》も」と同意して、藪の中へ入りしに、巡り/\てハ元の處へ出たり。 「是、如何なる事ぞや」と、又、藪の中へ入りしに、巡り/\てハ元の所へ出たり。 此の事、都合 四度《よたび》に及びけれバ、何れも目と目を見合わせ、呆れ果てたる計《ばか》りにて、 「詮方《せんかた》無

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2023/01/08
    ♪ 歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて ♪
  • 新年のごあいさつ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    年もよろしくお願い申し上げます。 今年もよろしくね~ヾ(๑╹◡╹)ノ" 三つ目のLINEスタンプ、発売しました! store.line.me 水戸黄門(1978年) 東野英治郎 Amazon 水戸黄門(1960年) 月形龍之介 Amazon 徳川光圀―「黄門さま」で名高い水戸藩主 (日史リブレット人) 作者:鈴木 暎一 山川出版社 Amazon 水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界) 国書刊行会 Amazon 水戸黄門「漫遊」考 (講談社学術文庫) 作者:金文京 講談社 Amazon ◆北見花芽のほしい物リストです♪ いただいた商品のレビューはこちら♪ ◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪ (はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます) ◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪ にほんブログ村 江戸時代ランキング

    新年のごあいさつ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2023/01/01
    おめでとうございます。三ツ目さんってスタイル(は)いいんだ😲 今年も宜しくお願い申し上げます。
  • [5]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 然《さ》れバ、予は家臣を召し連れず、従三位《じゅさんミ》中納言の威光を以て、たとへ変化《へんげ》の物たりとも見顕《みあらは》さんに、何程の事やあらん。 殊にハ爰《ここ》も日の内なり。 天下福大将軍の予が、今此の奥を見極むる事に、誰有つて咎《とが》むる事の有るべき様《やう》無し。 可惜《あつたら》家臣を失なわんより、予、直に入りて、変化の物に逢ひなば問答して、彼《かれ》問答に負けなバ、此の所を焼き尽し、怪しミを裂く[離く?]べし。 天下の内、何ぞ正法《しやうぼふ》に不思議有るべきや」 と、宣《のたま》ひて、更に御承引の躰《てい》も見へざりけれバ、御家臣の面/\、何《い

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/12/30
    しかし家来が一人もついてこなかったら誰が印籠を見せるのだろう? 今年一年大変お世話になりました。よいお年をお迎えください。
  • [4]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 其の方達は、此の所に留まり、我が帰るを、待ち受け申すべし」 と仰せ出され、何《いづ》れも目と目を見合わセ、暫《しバら》く御返答申す者も無かりしが、松平主膳《まつだひらしゆぜん》、林田舎人《はやしだとねり》、口を揃へて申し上げる。 「成程、君の仰セの事、御尤《ごもつとも》にハ候へども、仮にも大切の御身を以て、古《いにしへ》より人の入る事、禁制をセし所へ入り給ひ、もしも凶事《きよじ》にても是有り候ひてハ、我/\御館へ對シ奉り、何とも申し訳、是無く候まゝ、先《ま》づ此の義ハ御止《おんとど》まり下さるべし。 また、愈《いよ》/\此の奥を定め給ふ思し召しニ候ハゞ、建久の仁田《に

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/12/23
    入ってゆくのがどちらに転んでも、責めを負わされるのは弱い立場の者と決まっているのら😢
  • [3]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 殊《こと》にハ、夜中に及びても、たとえ闇夜たりと言へども、藪の内明るき事、白昼の如く。 然《さ》れども、夜八ッ頃と思しき頃ハ、真の闇にて、一向に道も知れず。 稍《やや》一時《いつとき》程も経ちて、又明るき事、昼の如し。 然《さ》れば此の浄念、其の暗きを以て夜と知りつゝ、只一心に佛名を唱へて、斯《か》くの如く元の道へ出るたるハ、甚《はなは》だ訝《いぶか》しき事なりと思い、其の邊のと或《あ》る一家へ立ち寄り、右の始末一/\物語りけれバ、宿の主《あるじ》申す様《やう》、 「其れハ、此方《こなた》ハ、命を拾へ給ふ物なり。 昔より此の藪へ入りし者、再び生きて返りし者も無く、又ゑ

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/12/21
    葵の紋所の印籠をお忘れなく。
  • [1]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    [まとめ]江戸時代に読まれた一寸法師 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~ いやっふー! 妖怪だ妖怪だ。水戸藩は妖怪と縁があったとかいうウワサを聞いたことがあるのですが、どこを調べたら出てくるのか分からないのです。ご存じならぜひ。 2022/10/24 18:16 b.hatena.ne.jp ご質問の答えにはなっていないのですが、水戸藩と妖怪の関わりと言って、ふと思い出したのが、水戸黄門が八幡の藪知らずに入ったエピソードです。 八幡の藪知らずは、千葉県市川市に今でも存在する禁足地です。 このエピソードは『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]が初出だと思われます。 『義公黄門仁徳録』は、現在の『水戸黄門漫遊記』のベースになった作品です。 この作品は、徳川家の人物のことを書いているので、当然江戸時代には出版する

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/12/15
    水戸黄門で妖怪と言えば幾つになっても変わらない由美かおるでしょ?🙄
  • [まとめ]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~附:荻原が弥子の家を探索したルート~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    というわけで、『牡丹灯籠』のまとめですヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com 荻原さんが住む五条京極《ごじょうきょうごく》から弥子《いやこ》さんが住む(?)万寿寺《まんじゅじ》まで、

    [まとめ]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~附:荻原が弥子の家を探索したルート~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/12/03
    さーて、次はどんなお話が聴けるのかなぁ!ワクワク🤩
  • [11完]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は女の墓に引きずり込まれて、、、~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 始めハ君が心ざし浅からざる故にこそ、我が身を任せて、暮に行《ゆ》き、朝《あした》に帰り、何時迄草《いつまでぐさ》[植物のキヅタのこと。「何時迄も」という言葉を導くために使われている]の何時迄も絶えせじとこそ契りけるを、卿公《きやうのきミ》とかや情け無き隔《へだ》ての禍《わざハひ》して、君が心を余所にせしことよ。 今、幸《さいわ》ひに逢ひ参らせしこそ嬉しけれ。 此方《こなた》へ入り給へ」 とて、荻原《おぎハら》が手を取り、門より奥に連れて行《ゆ》く。 召し連れたる荻原が男《おとこ》ハ肝を消し、恐れて逃げたり。 家に帰りて人/\に告げゝれば、人皆驚き、行きて見るに、荻原は既に女の墓《はか》に引き込まれ、白骨《はくこつ》打ち重

    [11完]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は女の墓に引きずり込まれて、、、~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/28
    結局この物語はハッピーエンドなのかぁ? 多様性が求めらる今日では幽霊と人間のカップルもOKだったのに(本当か?)
  • [10]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~二度と女は荻原の家に来ませんでした、、、が~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 急ぎ行きて、頼ミ参らせよ」 と言ふ。 荻原、彼処《かしこ》に詣でゝ、對面《たいめん》を遂げしに、卿公《きやうのきミ》仰せける様《やう》、 「汝ハ、化け物ゝ氣に精血《せいけつ》を耗散《がうさん》し、神魂《しんこん》を昏惑《こんわく》せり。 今十日を過ぎなバ、命ハ有るまじき也」 と宣《のたま》ふに、荻原有りの儘《まゝ》に語る。 卿公《きやうのきミ》、則《すなハ》ち符《ふ》を書きて与へ、門《かど》に押させらる。 其れより女、二度《ふたたび》来たらず。 五十日バかりの後に、或る日、荻原、東寺に行《ゆ》きて、卿公《きやうのきミ》に礼拝して、酒に酔《ゑ》ひて帰る。 流石《さすが》に彼の女の面影恋しくや有りけん、万寿寺の門前近く立ち寄

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/25
    愚かなり荻原🙄
  • [9]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原が万寿寺で見たものは?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 日も暮れ方に万寿寺《まんじゆじ》に入りて暫《しばら》く休みつゝ、浴室《よくしつ》《ふろや》の後ろを北に行きて見れバ、物古《ものふ》りたる魂屋《たまヤ》有り。 差し寄りて見れバ、棺《くハん》の表《おもて》に、 「二階堂左衛門尉政宣《にかいどうさゑもんのじようまさのぶ》が息女《そくぢよ》弥子《いやこ》吟松院冷月禅定尼《ぎんセうゐんれいげつゼんでうに》」 と有り。 傍《かたハ》らに古き伽婢子《とぎぼうこ》有り。 後ろに「浅茅《あさぢ》」と言ふ名を書きたり。 棺の前に牡丹花《ぼたんくハ》の燈籠《とうろう》の古きを掛けたり。 「疑ひも無く是ぞ」 と思ふに、身の毛 弥立《よだ》ちて恐ろしく、跡を見返らず、寺を走り出て帰り、此の日頃

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/24
    身分の高い娘が何故死して生きた若者に憑依するのか?
  • [8]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~翁の話を聞いて荻原は恐ろしくなりました~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 今、汝《なんぢ》ハ、幽陰氣《ゆういんき》の霊と同じく座して、是を知らず。 穢《けが》れて邪まなる妖魅《ばけもの》と共に寝《ね》て、悟《さと》らず。 忽《たちま》ちに真精《しんセい》の元気《げんき》を耗《へ》らし盡しくして、性分《せいぶん》を奪《うバ》ハれ、禍《わざハひ》来たり、病《やまひ》出侍らバ、薬石《やくせき》鍼灸《しんきう》の及ぶ所に非ず。 傳尸癆瘵《でんしろうさい》の悪証《あくしやう》を受け、まだ萌え出る若草の年を老《を》い先長く待たずして、俄《にハ》かに黄泉《よみぢ》の客《きやく》となり、苺《こけ》の下に埋もれなん。 諒《まこと》に悲しき事ならずや」 と言ふに、荻原初めて驚き、恐ろしく思ふ心付きて、有りの儘《ま

    [8]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~翁の話を聞いて荻原は恐ろしくなりました~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/23
    若くて綺麗なネ~ちゃんに一目惚れして、もう死んでもイイと言ってたではないか。今更命を惜しむとは・・・!
  • [7]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は白骨と語らっていたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 壁《かべ》の隙間《すきま》より覗《のぞ》きて見れば、一具《いちぐ》の白骨《はつこつ》と荻原と、灯火《ともしび》の下《もと》に差し向かひて座したり。 荻原物言へば、彼の白骨《はつこつ》、手足動き、髑髏《しやれかうべ》頷《うなづ》きて、口と思しき所より、聲響き出て、物語りす。 翁大いに驚きて、夜の明くるを待ち兼ねて、荻原を呼び寄せ、 「此の程、夜毎に客人《きやくじん》有りと聞こゆ、誰人《たれびと》ぞ」 と言ふに、更に隠して語らず。 翁の言ふ様《やう》、 「荻原ハ必ず禍《わざハひ》有るべし。 何をか包むべき。 今夜、壁より覗き見けれバ、かう/\侍り。 凡《をよ》そ人として命 生《い》きたる間ハ、陽分《やうぶん》至りて、盛《さか

    [7]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は白骨と語らっていたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/22
    恐らく荻原の部屋には客人だけを捉える強力なX線装置があり、彼はそれを見る事は出来ない。隣りの爺さんは現在と同じように被ばくを避ける為、壁穴型モニターで確認したに違いない🙄
  • [6]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原の家から毎晩若い女の声がする~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 名乗るに付けてハ、恥づかしくも悲しくも侍る也」 語りける言葉優しく、物腰 清《さや》かに、愛敬《あいぎやう》有り。 既に横雲棚引きて、月、山の端《は》に傾《かたぶ》き、灯火《ともしび》白《しろ》う微《かす》かに残りければ、名残《なごり》尽きせず起き別れて帰りぬ。 其れよりして、日、暮《く》るれバ来たり、明け方にハ帰り、夜毎《よごと》に通ひ来る事、更に其の約束を違《たが》えず。 荻原《おひハら》ハ心惑ひて、何はの事も思ひ分けず、只、此の女の理無《わりな》く思ひ交して、 「契りハ千世《ちよ》も変ハらじ」 と通ひ来る嬉しさに、昼《ひる》と雖《いへど》も又、異人《ことひと》に逢ふ事無し。 廿日《はつか》余りに及びたり。 隣《とな

    [6]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原の家から毎晩若い女の声がする~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/21
    他の怪談「四谷」や「番町」のように男から殺された女が幽霊となり祟るのは判りますが、「牡丹灯籠」では屋敷に入れてもれなかった程度。納得出来ません。
  • [5]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は美女と契りを交わしたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 女、取り敢《あ》へず、 「夕《ゆふ》な/\ 待つとし言ハゞ 来ざらめや 託《かこ》ち顔なる 兼ね言はなぞ」 と返しすれバ、荻原、愈《いよ》/\嬉しくて、互ひに解くる下紐《したひも》の、結ぶ契りや新枕、交わす心も隔て無き、睦言《むつごと》ハまだ尽き無くに、早や明け方にぞなりにける。 荻原、 「其の住み給ふ所ハ何処《いづく》ぞ。 木の丸殿にハ有らねど、名乗らせ給へ」 と言ふ。 女、聞きて。 「自《ミづか》らハ、藤氏《ふぢうぢ》の末、二階堂政行《にかいだうまさゆき》の後也。 其の頃ハ、時めきし世も有りて、家栄え侍りしに、時世《じせい》移りて、有るか無きかの風情にて、微《かす》かに住み侍り。 父ハ政宣《まさのぶ》、京都に打ち死に

    [5]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は美女と契りを交わしたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/20
    山城新互と言えば白馬童子でしょう🙄
  • [4]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は美女をお持ち帰りするのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 荻原、やをら進みて言ふ様《やう》、 「君帰るさの道の遠きにハ、夜深くして、便無《びんな》う侍り。 某《それがし》の住む所ハ、塵塚《ちりづか》高く積もりて、見苦しげなる荒《あば》ら屋なれど、便《たよ》りに付けて明かし給ハゞ、宿貸し参らせむ」 戯《たハぶ》るれバ、女、打ち笑ミて、 「窓漏る月を一人詠めて明くる侘《わび》しさを、嬉しくもの給ふ者かな。 情けに弱るハ人の心ぞかし」 とて、立ち戻りければ、荻原喜びて、女と手を取り組ミつゝ、家に帰り、酒取り出し、女の童に酌《しやく》を取らせ、少し打ち呑《の》み、傾《かたぶ》く月に理無《わりな》き言の葉を聞くにぞ、「今日を限りの命ともがな」と、兼ての後ぞ思ハるゝ。 荻原、 「また後の 

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/19
    あーあ、契っちゃうのね!
  • [3]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は美女に心を奪われたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 芙蓉《ふよう》の眥《まなじり》、鮮やかに、楊柳《やうりう》の姿、嫋《たを》やか也。 桂《かつら》の眉墨《まゆずミ》、緑の髪、言ふばかり無く艶《あで》やかなり。 荻原、月の下《もと》に是《これ》を見て、 「是ハそも、天津少女《あまつをとめ》の天下《あまくだ》りて、人間に遊ぶにや、龍の宮の乚姫《をとひめ》の渡津海《わだつうミ》より出て、慰《なぐさ》むにや、誠に人の種《たね》ならず」 と覚えて、魂飛び、心浮かれ、自ら抑《おさ》へ留《とゞ》むる思ひ無く、愛《め》で惑《まど》ひつゝ、後ろに従ひて行《ゆ》く。 前《さき》になり、後《あと》になり、艶《なま》めきけるに、一町《いつちやう》バかり西の方にて、彼の女、後ろに返り見て、少し笑

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/18
    確かに人間とは思えない筈です😱
  • [2]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~夜中に牡丹の灯籠を持たせた美女が~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 「聖霊《しやうりう》祭りの営みも、今年ハ取り分き此のさへ亡き名の数に入りける事よ」 と経読ミ、回向して、終《つゐ》に出ても遊バず、友達の誘ひ来れども、心 只《たゞ》浮き立ゝず、門《かど》に佇《たゝず》ミ立ちて、浮かれ居《お》るより外ハ無し。 「如何なれば 立ちも離れず 面影の 身に添ひながら 悲しかるらむ」 と打ち詠《なが》め、涙を押し拭《ぬぐ》ふ。 十五日の夜、いたく更けて、遊び歩《あり》く人も稀《まれ》になり、物音も静かなりけるに、一人の美人、其の年、廿《はたち》バかりと見ゆるが、十四五ばかりの女の童《わらハ》に美しき牡丹花《ぼたんくハ》の灯籠《とうろう》持たせ。さしも緩やかに打ち過ぐる。 【現代語訳】 「精霊祭り

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    kaze_no_katami
    kaze_no_katami 2022/11/17
    わらひも二十歳位の美女に会いたい😍