日本代表初のイタリア人指揮官、アルベルト・ザッケローニ監督の本格始動ということで大いに注目された10月の2試合。8日のアルゼンチン戦(1−0)で歴史的勝利を収め、12日の韓国戦はスコアレスドローに終わったが、今年2度の日韓戦での敗戦に比べると守備の意思統一や攻撃の迫力という意味で大きな前進が見られた。ザックジャパンの第一歩はまずまずの成功を収め、キャプテン・長谷部誠も「若い選手たちが自信をつけているし、日本サッカーの未来は明るい」と前向きに発言している。そんな選手側の目線で、あらためてザックジャパンを見てみたい。 ■ザック流の「完全分業制」トレーニング 新生・日本代表のトレーニングは「完全分業制」で始まった。初日はフィジカル強化からスタート。フィジカルコーチのエウジェニオ・アルバレッラがすべてのメニューを実践し、ザッケローニ監督は黙って見守っていた。これも過密日程の時期にしてはハードで、中