第27回までのあらすじ 無事新システムを稼働させた坂口。しかし、サンドラフトは生き残りを賭けた業務提携の道を模索。および腰の布袋も提携を決心する。しかし、提携を受ける条件は「豊若外し」だった。 西田は布袋にもう一度確認した。 布袋 「いちコンサルタントの採否に、社長である私が口を出すのもいかがなものかと思うかもしれない。しかし、豊若はいま、ホテイビールの中では『サンドラフトに雇われたスパイ』といわれているのだよ。そんな奴が新会社設立に携わるとあっては、今回の業務提携に反対する者たちの格好の攻撃材料になってしまうのだ。ここは私の顔を立てて豊若を外してはもらえないか」 西田 「豊若のコンサルタントとしての実力は抜群です……。それに彼がスパイなどとは馬鹿げた話ですな。一体、何を根拠にそのような話になっているのですか?」 布袋 「ああ、彼の活躍はあんたからもよく聞いていたが……。おたくとうちの社員