アメリカでは女性が馬に乗って本を届ける時代があった。女性図書館員「ブックウーマン」(1940年前後)【トリビア】 記事の本文にスキップ 第二次世界大戦前の1940年前後、アメリカでは女性図書館員たちが馬に書籍を積み、その本を読みたい人の元へ運んでいたという。 彼女たちは”ブック・ウーマン”として知られていた。 馬に鞍をつけ、たいていは夜明けに出発して、雪の積もった丘の中腹やぬかるんだ小川を延々と行く。その目的はただひとつ。ケンタッキー州の人里離れた山岳集落に本を届けるためである。 雇用対策で誕生した馬で本を運ぶ移動図書館 馬で本を運ぶ移動図書館(パック・ホース図書館)の活動は、フランクリン・ルーズベルト大統領が設立したWPAつまり雇用促進局(のちに雇用対策局に改称)の一部だった。 1933年までにアパラチア地方の失業率は40%にもはね上がっていて、WPAは大恐慌からアメリカを立ち直らせるた