2点ほど追記。笹氏は「「バターン死の行進」女一人で踏破」中で、日本兵に時計や金品を奪われた…といった被害者の調書証言を「にわかには信じ難い」と(なんら具体的な根拠なしに)断じているが、同様な証言は「調書」のみならず法廷(マニラ法廷)での公判でもみられ、また鷹沢氏の聞き取りによっても得られており、それらがすべて嘘であるというほうこそ「にわかには信じ難い」(独立した証言が内容的に一致しているのだから)。当時の日本は、特に兵士の多くの出身階層は、今われわれが想像するよりはるかに貧しかった。その貧しさを、データを交え示しているサイトがあるので紹介させていただく。日本兵たちにとって、特に米軍捕虜の持ち物が魅力的に映ったであろうことは想像に難くない。戦時国際法についての教育などまったく受けていない兵隊たちが、「捕虜のものはおれのもの」と考えたとして、なんの不思議があるだろうか…。 また、鷹沢氏が日本軍