新しい宮崎県知事に元タレントのそのまんま東(東国原英夫)氏が選ばれて、「宮崎ショック」などと呼ばれている。 自民党と公明党は、元経済産業省課長の持永哲志氏を推薦したときには安心していたはずだ。確かに県町村会と自民党県連の一部は元林野庁長官の川村秀三郎氏を支援し、保守分裂はしたが、何しろ宮崎県は県選出の国会議員5人中4人が自民党という超保守王国だったのだから。 ところが、フタを開けてみたら衝撃的なことが起きた。自民党支持者の票の多くが東氏に流れたのだ。毎日新聞の出口調査によると、自民党支持者の35%が東氏に投票し、持永氏と川村氏はそれぞれ31%と、東氏は両氏よりも多かった。 これは自民党にとっては大変な事態だ。だが、このことが逆に安倍政権にとっては長期化を保証する結果だったとわたしは思うのだ。