ギリシャ議会では27日、同国にとってはここ数年で最も重要な審議が始まることになっている。翌28日には、ギリシャ政府と欧州連合(EU)および国際通貨基金(IMF)が合意した緊縮財政プログラムの是非を問う採決が行われる予定だ。 ここで過半数の賛成を得て同プログラムが承認されれば、とりあえずは万事が順調に進み、EUとIMFは融資を続けてくれるだろう。逆に、もし承認されなければ、ギリシャは数日のうちにデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがある。 さて、ギリシャの議員たちはどんな判断を下すべきなのだろうか。 ギリシャの議員が下すべき判断 先週までなら、筆者は「明らかに承認すべきだ」と書いていただろう。ギリシャのプライマリーバランス(基礎的財政収支)は大幅な赤字だ。EUとIMFが同国に課している緊縮財政プログラムは、この国が外国からの借り入れを一切行えなくなった時に必要になる緊縮プログラムに比べれば、ま