2024年4月12日、冷泉家に代々伝えられながらも、約130年ものあいだ、開けられていなかった「箱」が開けられた。縦約35センチ、横約50センチ、高さ約55センチの木箱である。 箱からは、『新古今和歌集』の選者であり「歌聖」と仰がれる藤原定家(1162~1241)直筆の書物『顕注密勘』が発見された。『顕注密勘』は日本最初の勅撰和歌集『古今和歌集』の注釈書で、いくつもの写本が伝わっているものの原本は長く失われたとされてきた。
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セーラー服に水兵帽でお馴染みのウィーン少年合唱団が来日中だ。全国各地で、心を解きほぐすような「天使の歌声」を響かせている。 「9歳から14歳の約90名の少年たちから成るウィーン少年合唱団は、シューベルト組、ブルックナー組、ハイドン組、モーツァルト組の4つのグループに分かれています。今回のステージに立つのは、シューベルト組の25名です」(ウィーン少年合唱団団長・エーリッヒ・アルトホルト氏) ウィーン少年合唱団の歴史は古い。1498年にハプスブルク家出身の神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世が結成させた6人の少年聖歌隊がその始まり。やがてウィーン宮廷音楽礼拝堂付きの少年聖歌隊となり、1924年に、現在まで続く「ウィーン少年合唱団」として再結成された。実に525年以上の歴史を誇るのだ。 団員たちは、普段はウィーン市内のアウガルテン公園内にある学校に通い、寄宿舎として使われている「アウガルテン宮殿
ーーお父さんは、勤め人でしたか? 西本 大企業の社員ですね。勤続何十年とかいう賞状が部屋に貼ってありました。母親とのほうがコミュニケーションは多かったので、あんま詳しくないんですけど。 ーーお母さんは、どんな方ですか。 西本 専業主婦です。働くのが好きな人だったので、たまにパートに出たりしてました。中間層の家庭って感じでしたけど、その母親がちょっと変わっていて、レンタルビデオ屋に行くとスプラッターを借りてくるんですよ。だから、普通に『ギニーピッグ』とかが流れているような家でしたね。 ーー『ギニーピッグ』って、ひたすら女性を解体するシリーズですよね。 西本 母親が見てたのは『ギニーピッグ3 戦慄! 死なない男』(1986年)とか『ギニーピッグ4 ピーターの悪魔の女医さん』(1986)とか、久本(雅美)さんや柴田(理恵)さんが出てたやつ。普通に「コロコロコミック」や「コミックボンボン」を読んで
私たちはなぜニュースを見るのだろう。読むのだろう。 自分のことを言うと、新聞を14紙購読しているが、きっかけは噂やゴシップの真相を知りたくて情報を読み比べていたら今に至った。野次馬だと自覚している。では周囲はどうなのだろう。TBSラジオの番組『東京ポッド許可局』で共演しているマキタスポーツ、サンキュータツオに聞いてみた(3月16日放送分)。 マキタさんは「世の中の動きを知ることで“より生きている”感じを確認するため」と教えてくれた。タツオは「好奇心からニュースに興味を持ったが、そのうち情報を摂取することで怒りを感じるようになった」という。就職氷河期世代のタツオはニュースを見ても生活が良くなる実感がなくて孤立感があったという。「徐々にニュースを知らないほうが安寧に過ごせるのでは?」と思うようになり、一人の力では何も変わらないという無力感しかなかったと。 ニュースを見る理由 ただ、「こんなに頑
「一時でも入社を考えていた自分が情けなくなります」 缶詰製造大手・いなば食品にこの春入社予定だった女性が嘆く。今週もいなばに嵐が吹き荒れる。
死者を“お見送り”する現場には、さまざまな人々が介在する。なかでも、よく知られるのは映画『おくりびと』で有名になった納棺師だろうか。 故人の体を清め、服を替え、化粧をほどこし、棺に納める……。故人が美しい姿で遺族とお別れをするための準備が主な仕事だ。 しかし、事故や自死、孤独死など、「最期のあり方」によっては、遺体が損傷している場合もある。そんなとき、“遺体修復”を行う納棺師もいるのだとか。ここでは、株式会社四季清に勤める納棺師で、自身も遺体修復の技術を研鑽し続ける宮本千秋氏(26)の話を聞く。 火葬する“遺体”を“修復”するワケ ――納棺師という仕事は具体的にどのようなことをされているんでしょうか? 宮本千秋(以下、宮本) 一言で言えば火葬されるまでの準備ですね。ご遺体を裸にして、衣類を着せ、死化粧をするのが一般的な流れでしょうか。故人を棺に収めるまで必要な身繕い全般を担っています。 ―
先月初めより毎週月~木に放送されてきたNHKの夜ドラ『VRおじさんの初恋』が最終週を迎えている。野間口徹演じる主人公のサラリーマン・直樹が、VR空間で知り合った美少女アバター「ホナミ」(井桁弘恵)と恋をするというこのドラマでは、中盤で彼女の正体が、病気のため余命いくばくもない70歳前後の男性・穂波(坂東彌十郎)と判明して以降、VRの世界にも現実が急速に絡んでいく。そのなかで登場したのが、飛鳥という穂波の娘だ。 飛鳥と穂波のあいだには長年にわたり確執があり、ドラマ後半では、二人の関係をいかに修復させるかが、物語の展開上、重要な鍵となる。飛鳥はIT企業の経営者でありながら、VRにはまるで興味がなく、家庭でも女手一つで育てる息子に自立を促すためドライに接したりと、いわば劇中において現実世界を象徴する役どころであった。そんな彼女を演じたのが、きょう5月22日、44歳の誕生日を迎えた田中麗奈である。
こう話してくれたのは、のと鉄道和倉温泉~穴水間の復旧工事に携わった、JR西日本金沢工事所の川上耕平さんだ。 のと鉄道の和倉温泉~穴水間はもともとJR七尾線の一部だった歴史を持ち、現在でも線路などの一部施設はJR西日本が保有している。加えて地震による被害が大きかったこともあって、のと鉄道ではなくJR西日本が復旧工事を担うことになった。 「私たちがのと鉄道の復旧工事をするとなったのが1月の中旬くらいでした。のと鉄道の被災場所は全部で44か所ほどありまして、大きなところでは土砂崩れでレールが埋まってしまっているところもありました。土木構造物の被害でいうと、震度の大きかった北側の方がひどかったですね」(川上さん) なぜ復旧工事は「簡単な作業ではない」のか 能登半島の路線図。ローカル線ののと鉄道は、被災地の鉄道大動脈ともいえるJR七尾線と浅からぬ関係にある 復旧工事は言葉でいうほどに簡単な作業ではな
咲洲から「夢咲トンネル」に入り、海の下の片側2車線道路を1キロほど走ると、人工島の工事現場に出た。2024年が明けて間もない1月初旬のことである。夢洲に造設されている「2025年日本国際博覧会」(通称大阪・関西万博)の会場予定地を自動車で訪ねた。 「世界最大級の木製リングをつくっています」 トンネルの出口からしばらく車を走らせると、万博会場の入り口付近にある垂れ幕が見えてきた。54年前のEXPOʼ70で評判を呼んだ「太陽の塔」に代え、大阪万博のシンボルとして建設している木製の大屋根である。建設費344億円をかけ、大林組、清水建設、竹中工務店のスーパーゼネコン3社が建設している。 世界最大級の謳い文句通り、波打つ大屋根は横幅30メートル、高さが12メートルから20メートルある。その一周2キロの木製巨大リングが、博覧会のメインとなる海外パビリオンをぐるりと囲み、来場者が屋根の上と下を回遊する趣
「何やってるんだ。遅いじゃないか!」――車椅子のお客に配慮せず、自分の要求ばかりを押し通す困ったバスのお客とは? 元バスドライバーの須畑寅夫氏の著書『バスドライバーのろのろ日記――本日で12連勤、深夜0時まで時間厳守で運転します』(三五館シンシャ)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む) バスドライバーが嘆いた「身勝手な客」とは? 写真はイメージ ©getty ◆◆◆ 「何やってるんだ。遅いじゃないか!」 昨今、車椅子でバスに乗車するお客が増えてきた。街中のバリアフリー化が進んでいるように、車椅子利用者が健常者と同じように移動できることが社会の要請となっている。バス業界も10年ほど前は車椅子を乗せられない車両がいくつかあったが、現在は段差がなく、床が低い位置につくられた「ノンステップ」で、車椅子を2台まで乗せられるバスが主流となっている。 車椅子のお客を乗せるためには、バ
2021年の6月11日に大阪市北区の天満駅にほど近いカラオケパブ「ごまちゃん」の店内で、オーナーの稲田真優子さん(当時25歳)が全身を刺され、殺害された事件の控訴審が判決を迎えた。大阪高等裁判所は宮本浩志被告(58)の控訴を棄却し、一審に続き有期刑としては最長となる「懲役20年」を言い渡した。 亡くなった稲田真優子さんと宮本浩志被告 遺族提供 斎藤正人裁判長は犯行時刻とされる午後9時29分頃から10時8分までの間に被告がビル内で不審な行動をとり、事件後に押収されたビジネスシューズやスーツに被害者の血痕が付着していたこと、店内で発見された被告の結婚指輪に被害者の皮膚片が付着していたことなどを挙げ、こう結論づけた。 「被告人が本件の犯人であることについて合理的な疑いを差し挟む余地はない。有期懲役刑の上限である懲役20年に処するという判断手法にも誤りはなく、被告人に懲役20年を科した理由の説明は
2023年3月に逝去した坂本龍一が、死の半年前に行った、公の場では最後となるピアノ・ソロ演奏。 長編コンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』は、全編モノクロームの映像で、そのときの模様を映しだす。音楽映画でありながら静謐で、人生を感じさせる、感動的な作品が完成した。 ◆◆◆ 2022年9月、8日間にわたるピアノ・ソロ撮影 坂本龍一は2022年9月の上旬から中旬にかけて、8日間にわたり、「日本でいちばん音の響きがいい」と考えていたNHK509スタジオでピアノ・ソロの撮影を行った。 このピアノ・ソロは、まず同年12月に13曲を収めた『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022』としてオンライン配信され、さらにセレクトされた6曲が2023年1月のテレビ特番『NHK MUSIC SPECIAL 坂本龍一 Playing the Pian
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