県内に路線を持つ私鉄4社の2013年3月期連結決算が出そろった。各社とも、東日本大震災による影響からの反動で鉄道輸送人員が増加に転じたほか、レジャー業の回復も顕著だった。京急電鉄と小田急電鉄が増収増益で、小田急は純利益が過去最高を更新。東急電鉄と相鉄ホールディングスは減収増益だった。 鉄道輸送人員は、東急と小田急が過去最高を記録。東急は前期比2・3%増の約10億9千万人、小田急は1・8%増の7億2147万7千人に達した。京急も0・9%増、相鉄も0・4%増だった。 東急は震災からの反動増に加え、「渋谷ヒカリエ」の開業や、東京メトロ副都心線との相互直通運転の効果もあったという。小田急は箱根地区の回復が鮮明で、ロープウエーや観光船などの輸送人員が2桁の伸びを示した。 震災以降、落ち込んでいたレジャー業も回復に向かった。京急では東京・お台場のホテルが、新規開業した大型商業施設の客の取り込みに