自由に使ってよいお金をもらえば、何が必要であるかを考えて使う。たとえば、1000万円を自由に使ってよいといわれたら軽自動車を買って、残りの900万円ほどは生活費に使うというふうに。しかし、車以外に使ってはいけないといわれて1000万円渡されたら、だれだって「ベンツが必要だ」とでもいうだろう。何日かけてでもベンツ購入の必要性を訴える資料を作る。 道路の必要性など、この程度のものである。実は「必要な道路」などないのだ。 結局、何にお金を使うかの選択の自由を与えない制度、それが道路特定財源の問題であり、これを維持したいと中央政府がいうのは統制を強めたい側からすれば当然かもしれない。しかし、それをあちこちの首長がいうとすれば、一体何なのか。最近はやりの「ドM」というやつか。 ◇ ガソリン代値下げは地方にとって唯一の福音 都心よりもむしろ地方の生活の方が車に依存している。それは国鉄分割民営化=地方の