人口減少社会になってきているので、道路の需要が減ることは当然予測されたことだ。それを、国土交通章は認めた上で、人々を医療機関に運ぶための『命の道』を建設し続けると主張している。主張しているのは、官僚と土建利権にまみれた政権与党の政治家達だ。病人を運び込む先、即ち医療機関は減らしながら、『命の道』で人々を何処に導くつもりなのだろうか。 確かに公共事業予算は、減らされているが、他の予算項目への各種補助金として公共事業が行なわれており、公共事業の総計はあまり減っていないのではないだろうか。公共事業の乗数効果が、徐々に低下しつつあることが知られている。公共事業を経済刺激策としてカンフル剤のように打ち続けた結果が、現在の膨大な国家の赤字の累積だ。 『命の道』とはよくぞ言ったものだ。道路と救急車・ドクターヘリ、それに救急搬送情報IT化システムが揃えば、救急医療は心配ないということなのだろうか。『命の道