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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/kimura (50)

  • 世界に押し寄せる「オーバーツーリズム」の津波...観光客数を「制限」する規制も、各国が続々採用

    スペインのバルセロナで開かれた反ツーリズムのデモ(6月20日) Paco Freire / SOPA Images via Reuters Connect <訪日客数が過去最高を記録。各国でオーバーツーリズムへの反発が強まるが、問題を単純化しすぎた対策は解決策にならない> [ロンドン発]日政府観光局(JNTO)によると、6月の訪日客数は313万5600人となり前年同月比で51.2%増、コロナ前の2019年同月比で8.9%増となった。単月として過去最高を記録した。上半期累計で1777万7200人となり2019年同期の過去最高を100万人以上上回る。 子どもたちの休みに合わせた需要の高まりに加え、台湾、フィリピン、米国などで訪日客数が増加した。18カ国・地域で訪日客数は6月の過去最高を記録。ロンドン暮らしの筆者の周辺でも円安に惹かれて日に行きたいという友人が激増している。 日政府は昨年3

    世界に押し寄せる「オーバーツーリズム」の津波...観光客数を「制限」する規制も、各国が続々採用
    kechack
    kechack 2024/07/27
  • 救命医療を待つ間に「消える命」が週300人近く...「揺りかごから墓場まで」福祉国家イギリスに何が起きている?

    救命医療を待つ間に「消える命」が週300人近く...「揺りかごから墓場まで」福祉国家イギリスに何が起きている? <人員や資金の不足などによりNHS(国民保健サービス)が逼迫。がんを早期発見できたキャサリン妃はまだ幸せとすら言える英国の惨状とは> [ロンドン発]原則無償で医療サービスにアクセスでき、かつては「揺りかごから墓場まで」の福祉国家モデルともてはやされた英国のNHS(国民保健サービス)が逼迫し、昨年、長い待ち時間が原因で週268人以上のA&E(救急救命センター)の患者が死亡したと推定されている。 英国ではコロナ危機で23万2000人超の死者が出た。世界に先駆けてコロナワクチンの集団接種を展開したものの、ワクチン接種と自然感染を組み合わせた集団免疫(人口の一定割合以上の人が免疫を持つと感染拡大が収まる状態)を目指した代償と後遺症は大きい。 昨年3月時点で英国の人口の2.9%に相当する推

    救命医療を待つ間に「消える命」が週300人近く...「揺りかごから墓場まで」福祉国家イギリスに何が起きている?
  • イスラエル「世界最強」防空システムと情報機関でも、奇襲を防げなかった理由...もはや「ハマス敗北はない」の声も

    イスラエル「世界最強」防空システムと情報機関でも、奇襲を防げなかった理由...もはや「ハマス敗北はない」の声も <双方の死者が計1500人超というイスラエルにとって建国以来最悪の奇襲攻撃だが、「抵抗の枢軸」はどこまでハマスの作戦に関与したのか?> [ロンドン発]パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃で、イスラエル側では建国以来最悪とされる900人以上、ガザで687人を含む計1500人以上が死亡した。世界最強と称賛されてきた防空システム「アイアン・ドーム」や情報機関に守られているはずのイスラエルはどうしてハマスの奇襲をまともにくらってしまったのか。 ■【動画】ゲームにあらず、降り注ぐロケット弾を正確に捉えるイスラエルの迎撃ミサイル(2021年の映像) 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(10月8日付電子版)は「ハマスと、レバノンを拠点に活動するイスラム教シーア派

    イスラエル「世界最強」防空システムと情報機関でも、奇襲を防げなかった理由...もはや「ハマス敗北はない」の声も
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    kechack 2023/10/12
  • スコットランド独立に猛進した「雌ライオン」スタージョンが見誤った「真の民意」

    <「私は頭と心で後継に道を譲る時が来たと理解した」と、辞任を表明したスコットランド自治政府のスタージョン首相> [ロンドン]2度目の独立住民投票に突き進んできた英スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相が15日、緊急の記者会見を開き、辞任を表明した。世論の反対を押し切って性別認定証明書を取得しやすくするジェンダー改革を進めようとして足元をすくわれた格好だが、根には自分の任期中に独立の道筋が完全に閉ざされたことがある。 「スコットランドの雌ライオン」の異名を取るスタージョン氏は「私は首相になった当初から良い仕事をするには他の誰かに道を譲るべき時が来たら能的に自覚することだと信じてきた。たとえ国中の多くの人々や党員が早過ぎると感じたとしても、それを実行する勇気を持つことが大切だ。私は頭と心でその時期が今だと理解した」と心情を吐露した。 無念というより寂しさを漂わせる辞任会見だった。

    スコットランド独立に猛進した「雌ライオン」スタージョンが見誤った「真の民意」
  • 英国で平均寿命が伸びない理由...「集団自決」などなくても長生きできない厳しい現実とは?

    <ロンドンの高級住宅街ケンジントンからニュークロスゲートまで、わずか10キロ離れただけで男性の平均寿命は92歳から74歳へと18年も短くなる> [ロンドン発]昨年4月~今年3月までの1年間で、英国の品とノンアルコール飲料の価格が45年超ぶりに最速のスピードで上昇していることが19日、英国家統計局(ONS)の発表で分かった。品とノンアルコール飲料の年間インフレ率は19.2%で、前月の18.2%からさらに上昇した。これより高かったのは直近では1977年8月の21.9%という。 品インフレ率の上昇に最も貢献したのはパンとシリアルで、平均19.4%も上昇。最新の世論・社会動向調査によると、成人の半数以上(51%)が品の買い物をする時、購入量を減らしている。成人の約4人に1人(26%)が過去2週間に料必需品の不足を経験、ちょうど1年前の16%を大きく上回った。 節約のために53%の成人

    英国で平均寿命が伸びない理由...「集団自決」などなくても長生きできない厳しい現実とは?
  • 効果は高いが、貧困層には死活問題...ロンドン「超低排出ガスゾーン」規制、市全域への適用めぐる大激論

    <環境基準を満たさない車には1日で約2300円の通行料が。カーン市長の政策をめぐり、ライバルの保守党が激しい攻撃を仕掛けている> [ロンドン発]最大野党・労働党のサディク・カーン市長が8月に、環境基準を満たさないガソリン車やディーゼル車に1日12.5ポンド(約2300円)の通行料を課す「超低排出ガスゾーン」をロンドンの中心部から全行政区に拡大する政策を巡り、政党支持率で労働党に20ポイント以上の差をつけられる与党・保守党が反転攻勢を仕掛けている。 ロンドンの大気汚染はがん、ぜんそく、肺疾患など市民の健康を害しており、高齢者の認知症リスクも高めている。毎年何千人が早死にしている。主な原因は汚染車両だ。道路交通は二酸化窒素や粒子状物質の唯一最大の排出源。これはロンドン中心部の問題にとどまらない。大気汚染に関連した死亡が最も多いのは中心部の外側であるため、ゾーンが拡大された。 超低排出ガスゾーン

    効果は高いが、貧困層には死活問題...ロンドン「超低排出ガスゾーン」規制、市全域への適用めぐる大激論
  • 中国「中央統戦部」の女スパイが英議会に深く入り込んでいる──MI5が前代未聞の警告

    <女スパイを操っていると考えられるのは、国共合作や孔子学院の世界展開でも知られる中国中央統戦部。これはイギリスにとって、ロシアを上回る気候変動並みの脅威だと、MI5のマッカラム長官は言う> [ロンドン発]国内での外国スパイの摘発、国家機密の漏洩阻止などの防諜活動を行う英情報局保安部( MI5)が13日、英下院議長を通じ、ロンドンを拠点に活動する中国人弁護士クリスティン・リー氏が中国共産党中央統一戦線工作部(中央統戦部)の意向を受け下院議員に近づき影響力を行使していると全下院議員に対し、異例の警告を行った。 日米欧議員らが中国の人権弾圧を監視する「対中政策に関する列国議会連盟」設立を主導し、中国の制裁リストに加えられたイギリスの対中最強硬派イアン・ダンカン・スミス元保守党党首は「中国政府のエージェントと疑われるリー氏は英議会を狙って中国共産党のために議員や政治団体に関与し、政治的に干渉してい

    中国「中央統戦部」の女スパイが英議会に深く入り込んでいる──MI5が前代未聞の警告
  • 崖っぷちに追い込まれる英国の自動車産業が巻き込まれた、アメリカ対EU「緑の貿易戦争」

    <英国の自動車生産は66年ぶり最低水準に。電気自動車の生産が大幅に増加している一方で、バッテリー企業は倒産> [ロンドン]英国の自動車生産台数は昨年、世界的な半導体不足と国内工場の閉鎖、中国のゼロコロナ政策による供給停滞で対前年比9.8%減の77万5014台に落ち込んだ。1956年以来最低の水準だ。電気自動車(EV)用バッテリーの新興企業ブリティッシュボルトも倒産し、英国の自動車産業はいよいよ崖っぷちに追い込まれている。 英自動車製造販売者協会(SMMT)のマイク・ホーズCEO(最高経営責任者)によると、2021年比で8万4561台減、パンデミック前の19年の生産台数130万3135台から40.5%減、実に53万台近くも生産が落ち込んだ。半導体の深刻な不足により需要に応じて生産できなくなったことや、ホンダの撤退、EV化に伴うボクスホール工場の閉鎖が響いた。 一方、バッテリー式(BEV)、プ

    崖っぷちに追い込まれる英国の自動車産業が巻き込まれた、アメリカ対EU「緑の貿易戦争」
  • 「上級国民」が地位とお金を使って未成年者を弄ぶ...BBC大物司会者「性スキャンダル」の陰惨な中身

    未成年者性的スキャンダルで告発されたBBC司会者ヒュー・エドワーズ氏(2020年1月) Chris Jackson/Pool via REUTERS/File Photo <看板キャスターに狙われた子どもの母親が語ったショッキングな疑惑の中身。これが事実ならBBCには大きなダメージとなる> 「テレビで彼を視ると気分が悪くなる。うちの子の人生を壊した英BBC放送の司会者を糾弾する。子どもの純真さを奪い、死に追いやるかもしれないコカインの購入資金を渡し続けた」。性的な写真の見返りに17歳からの3年間にわたり自分の子どもに計3万5000ポンド(約629万円)以上を渡した――と母親からBBCの看板キャスターが告発された。 7月7日、英大衆紙サンに匿名で報じられた未成年者性的スキャンダルは12日、BBC司会者ヒュー・エドワーズ氏(61)のが「夫は6日に自分に対する疑惑があることを初めて聞かされた。

    「上級国民」が地位とお金を使って未成年者を弄ぶ...BBC大物司会者「性スキャンダル」の陰惨な中身
  • 「日本人の責任とは思わない」の声もあるが...英史上最悪の「冤罪」事件、富士通の責任は?

    郵便局を舞台に、英最悪の「大量冤罪」事件を起こした富士通の勘定系システム「ホライゾン」。元富士通UKの内部告発者が公聴会で証言した> [ロンドン]富士通が提供した英ポストオフィス(郵便事業のうち窓口業務を引き受ける国有の非公開株式会社)の勘定系システム「ホライゾン」の欠陥による大量冤罪事件の真相を究明する公聴会で9日、富士通UK(英国)に2001~04年に勤務したリチャード・ロール氏が証言した。ロール氏は数少ない富士通内部告発者だ。 ロール氏は1976年に航空電子工学エンジニア見習いとして英空軍に入り、航空機のナビゲーションシステムや兵器システムのソフトウェア開発に従事した。89年に退役したあと工場のオートメーションやロボティックス機器のプログラミングに携わった。富士通UKではプロダクト・スペシャリストとしてホライゾンをサポートしたという。 ポストオフィスは99年、取引の4割を占める年

    「日本人の責任とは思わない」の声もあるが...英史上最悪の「冤罪」事件、富士通の責任は?
  • ドイツ「極右政党」を手なずけて利用...中国「悪魔のリアルポリティクス」がもたらしつつある「成果」

    <躍進する極右「ドイツのための選択肢(AfD)」を味方につける中国。来年の欧州議会選をにらみ、分断工作が進んでいる> [ロンドン発]世論調査の政党支持率で与党・社会民主党を上回る独極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」について、独保守系紙ウェルトのアラン・ポーズナー氏は「反米を唱える『ドイツのための選択肢』を中国は応援するだろう」と題し、ドイツが西側諸国との関係を放棄した場合、中国の言いなりにならざるを得なくなると釘を刺している。 ポーズナー氏は第二次大戦直前、ドイツで語られたジョークを取り上げている。地球儀を販売する店に若い女性が入ってくる。「ナチスのアドルフ・ヒトラー総統は私たちが世界政治に関心を持つことをお望みです。そこにあるような地球儀が欲しいのです。私たちのドイチェス・ライヒ(ドイツ帝国)はどこにあるのですか」と尋ねた。 「ここです」と店員が答える。女性が 「とても小さいです

    ドイツ「極右政党」を手なずけて利用...中国「悪魔のリアルポリティクス」がもたらしつつある「成果」
  • 校舎が崩壊、医療サービスは1年以上の待ち、国内最大の自治体が自己破産...英国、債務危機の深刻すぎる現状

    校舎が崩壊、医療サービスは1年以上の待ち、国内最大の自治体が自己破産...英国、債務危機の深刻すぎる現状 <欧州最大の地方自治体バーミンガムの市議会が「事実上の自己破産」を表明。国家的な財政危機がイギリスを襲っている> [ロンドン発]英国最大の自治体バーミンガム(イングランド中部、人口約115万人)で財政危機が明らかになった。バーミンガム市議会は女性職員からの同一賃金請求の和解金として最大7億6000万ポンド(約1400億円)を請求され、弱者保護と法定サービスを除くすべての新規支出を直ちに停止すると宣言した。「事実上の自己破産」である。 中央議会では野党の労働党が運営するバーミンガム市議会は、101人の議員で構成される欧州最大の地方自治体。和解金の支払いは38億ポンド(約7000億円)の予算を逼迫させる。ここ数カ月、同市議会は財政管理と同一賃金を巡って話し合いを続けてきた。保守党は「労働党

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  • 女性専用サービスを「女性以外」から守れ! 性別変更の簡易化改革をハリポタ作者が批判(スコットランド)

    <法的な性別変更を簡易化する改革についてローリング氏は、女性専用のサービスや空間をトランスの人々にも使わせるのは「女性の権利の破壊」と批判> [ロンドン]トランスジェンダーの人たちが性別認定証明書を取得しやすくする英スコットランドのジェンダー改革を巡り、待ったをかけた保守党中央政府との間で対立が深まっている。2回目のスコットランド独立住民投票の前哨戦との見方もある。「ハリー・ポッター」の原作者J・K・ローリング氏も反対派に参戦し、英国でも「文化戦争」が激化している。 スコットランドで暮らすローリング氏は1月11日のツイートで、昨年12月18日付の左派系英日曜紙オブザーバーの社説から「自称進歩的な政治家はバランスを主張するにはあまりに臆病なことを証明した。刑務所や家庭内虐待、障害のためのケアを必要とする疎外された女性たちがその結果のしわ寄せを負担させられる」と引用した。 I stand in

    女性専用サービスを「女性以外」から守れ! 性別変更の簡易化改革をハリポタ作者が批判(スコットランド)
  • 環境対策で中国に並ぶ「悪役」だったインド、なぜ一躍ヒーローに? 日本とここが違う

    COP27に出席したインドのブペンダー・ヤダフ環境相(11月14日) Mohamed Abd El Ghany-Reuters <COP26では中国とともに「悪役」になってしまったインドだが、今回のCOP27では国際的に称賛される存在になっている> [シャルム・エル・シェイク(エジプト)発]世界の気候変動対策を追跡しているドイツの環境NGOジャーマンウォッチと新気候研究所は国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で毎年恒例の「気候変動パフォーマンスインデックス(CCPI)」を発表した。1~3位は該当国がなく最高は4位デンマーク。日は昨年より5つランクを下げ50位だった。 ロシアウクライナ侵攻によるエネルギー危機が野心的な気候政策の妨げになっていることが今回の報告書で浮き彫りになった。今、多くの国が競ってロシア産エネルギーに代わる新しい化石燃料を探しており、空前の「ガスラッ

    環境対策で中国に並ぶ「悪役」だったインド、なぜ一躍ヒーローに? 日本とここが違う
    kechack
    kechack 2022/11/22
  • 英史上「最短」トラス首相が残した教訓 日本も「最後の防波堤」が決壊すれば同じ道に

    <就任からわずか45日で辞任に追い込まれた英トラス首相だが、日より財政が健全なイギリスがここまで苦しむのには理由がある> [ロンドン発]減税による成長戦略をぶち上げ、債務危機に火をつけたリズ・トラス英首相が就任からわずか45日目の10月20日、首相官邸前で「このような状況では保守党から委任されたマンデートを実現できない」と大方の予想通り辞任を表明した。28日に新党首(首相)が選ばれるまで首相職に留まるが、英国史上最短命の首相となった。 これまで最短命記録は1827年に肺炎で急死したジョージ・カニングの121日。トラス氏はナチスドイツに対する宥和政策で知られる第二次大戦中のネヴィル・チェンバレン(保守党)以来80年以上ぶりに一度も選挙を戦うことが許されなかった首相という汚名も残す。 欧州連合(EU)離脱、英国内だけで20万人以上の死者を出したコロナ・パンデミック、ウクライナ戦争という未曾有

    英史上「最短」トラス首相が残した教訓 日本も「最後の防波堤」が決壊すれば同じ道に
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    kechack 2022/10/22
  • ロシアの「弱さ」思い知った旧ソ連諸国...「力の空白」で周辺地域が一気に不安定化

    CSTOサミットに出席したプーチン大統領(5月16日)  Sputnik/Anton Novoderezhkin/Pool via REUTERS <ウクライナでの苦戦により周辺地域におけるロシアの威信は大きく低下し、重しが外れた周辺地域で紛争の火種を一気に表面化させる結果を招いている> [ロンドン発]無謀なウクライナ侵攻でロシアの国力がみるみる衰える中、周辺の旧ソ連諸国に「力の空白」が生じ、不安定化している。ウラジーミル・プーチン露大統領が自らの正当性を主張するためウクライナの占領地域にこだわれば、それだけロシアは蟻地獄にハマる。旧ソ連崩壊と同時進行形で始まったユーゴスラビア紛争と同じ悪夢が繰り返されるのか。 「アゼルバイジャンは近い将来、欧州への天然ガス供給量を倍増することを計画しており、中央アジアの国々はわが国と協力し、カスピ海を越えて欧州に至る輸送・通信回廊の整備を加速させている。

    ロシアの「弱さ」思い知った旧ソ連諸国...「力の空白」で周辺地域が一気に不安定化
  • 早くも破綻したトラス英首相の「富裕層のための減税」政策は、日本経済の近未来像か

    <野党・労働党は「政府は経済のコントロールを失い、ポンドを暴落させた」と痛烈批判。「トリクルダウン」経済学はやはり機能しない?> [英イングランド北西部リバプール発]リズ・トラス英首相の大規模減税で通貨ポンドが歴史的な水準まで暴落する中、最大野党・労働党のキーア・スターマー党首は27日、リバプールで開かれている年次党大会で演説し、「金利やインフレ率は上昇し、借金は増加する。政府は英国経済のコントロールを失い、ポンドを暴落させた」と批判した。 在位70年に及んだエリザベス女王死去の喪が明けた英国を待ち受けていたのは、財源なしで大規模な恒久減税を強行するトラス氏の経済政策「トラスノミクス」に対する市場の厳しい洗礼だった。高騰するエネルギー費対策として1500億ポンド(約23兆2900億円)、500億ポンド(約7兆7600億円)の恒久減税に市場は一斉にポンド売りに走った。 トラスノミクスは198

    早くも破綻したトラス英首相の「富裕層のための減税」政策は、日本経済の近未来像か
  • 首相も「もう無理」...反移民が燃え上がる「寛容の国」スウェーデンで極右政党が躍進

    選挙集会に出席するスウェーデン民主党のオーケソン党首(9月7日) Tim Aro/TT News Agency/via REUTERS <かつて「鼻で笑われた小政党」スウェーデン民主党が、移民急増と治安悪化への国民の反発を背に総選挙で議会第2党に躍進。初の政権入りも見えてきた> [ロンドン発]「寛容の国」北欧スウェーデンでネオナチに源流を持ち、反移民と治安対策を訴える極右の野党・スウェーデン民主党が議会第2党に躍進する見通しだ。11日行われた同国議会(一院制、定数349)総選挙の暫定結果(開票95%)によると、与党・社会民主労働党が議会第1党を維持したものの、野党の右派連合が過半数を獲得する勢いだ。 1988年、スウェーデン民主党はネオナチ関係者が参加して結成されたが、その後「脱悪魔化」が進められる。イスラム系移民の増加と治安悪化、福祉への負担増を結び付けた排外主義的な主張で共感を呼び、2

    首相も「もう無理」...反移民が燃え上がる「寛容の国」スウェーデンで極右政党が躍進
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    kechack 2022/09/13
  • 欧州最大の音楽祭で優勝、翌日には戦場に戻っていった「ウクライナ代表」たち|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <ユーロビジョンで優勝したウクライナの「カルシュ・オーケストラ」だが、決勝翌日には祖国に戻る約束で特別に認められた出場だった> [ロンドン発]14日、イタリア北部トリノで開かれた欧州40カ国が参加する音楽祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト2022」の決勝で優勝したウクライナ代表のフォークラップグループ「カルシュ・オーケストラ」。フロントマンでラッパーのオレハ・プシュクは翌15日、祖国の前線に戻るため、ホテルの外で恋人の女性と別れのキスを交わした。 ボーカルのサーシャ・タブも、1カ月前にウクライナからイタリア北西部アルバに逃れ、ホストファミリーと暮らすと2人の子供たちに別れを告げなければならなかった。タクシーに乗り込む前に、子供たちを抱き締めるタブには涙を流した。6人組のカルシュ・オーケストラにとって短い国外遠征は、久しぶりに再会した最愛の家族との涙の別れとなった。 カルシュ・オーケ

    欧州最大の音楽祭で優勝、翌日には戦場に戻っていった「ウクライナ代表」たち|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
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    kechack 2022/05/18
  • 9日にプーチン勝利宣言? ゼレンスキー「それでもマリウポリは絶対に陥落しない」

    ウクライナのゼレンスキー大統領が率直に語ったマリウポリの悲劇的な現状と、自国にとっての「勝利」の定義、そして他国に望むこと> [ロンドン発]ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「勝利宣言」を想定していた5月9日の対独戦勝記念日が迫る中、徹底抗戦するウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がトレードマークの「緑の戦闘服」で6日、英有力シンクタンク、王立国際問題研究所(チャタムハウス)のZOOMイベントで参加者の質問に答えた。 ロシア軍に包囲されるウクライナ南東部マリウポリの製鉄所アゾフスターリの地下に子供20人を含む約200人の市民が身を潜めている。ゼレンスキー氏は「市民を救うために私たちは外交的解決策を模索し、それを実現するため赤十字や国連と協力して人道的回廊を整えようとしている。しかしロシア軍は民間人も軍人も同じように扱っている」と説明した。 「マリウポリの包囲戦は飢餓による拷

    9日にプーチン勝利宣言? ゼレンスキー「それでもマリウポリは絶対に陥落しない」
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    kechack 2022/05/08