なぜか自分は人生が辛くなると読み返すマンガがありまして、それが幸村誠先生の長編マンガ『ヴィンランド・サガ』であります。 あらすじ 千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!! ■世間に迎合することができないグズリーズ、その心の悲鳴 心が弱ってる時にこのマンガを読み返す理由がよくわからなかったんですが、どうやら私は、登場人物たちの生き様に強い共感を覚えているからじゃないかと気づいた次第。 今回共感を覚えたのは、15巻から登場するグズリーズ。 彼女は明るくて元気いっぱいの少女なんだけど、家事は苦手で「女らしくない」と周囲の大人から呆れられている。 そんなお転婆娘にも、いよいよ結婚の話が舞い込む。 それも豪族のハーフダン、その息子シグルドというこれ以上ない