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ブックマーク / shirasuboshi.hatenadiary.org (2)

  • 遠くにありて思うこと〜東北太平洋沖地震を後世に残すべき歴史として記録するために - 僕、しもべ

    パニック映画さながらに、大地は揺らぎ、津波が街を飲み込んでゆく。 まさしく驚天動地のあり様が、連日連夜のニュースで報道されている。 カメラやマイクを向けられた人々は、不安で張り裂けそうな心を後回しにして、時に言葉を詰まらせながら、自分ができる目いっぱいのことをし、気丈にそのことを語る。 僕は、断腸の思いでその様をみる。 瓦礫のなかから他人を助け出したその人は、奥さんが行方不明だという。 もし、それが自分だったら、そんなことを考えたら、とてもやりきれない。 だから、せめて被災者の方々の役に立ちたいと思うけど、何もできないという妙な無力感にさいなまれている(もちろん募金はしたし、献血はするつもりだが満足できそうにない)。 しかし、僕の内心がどうあったところで、被災者の方々の状況が少したりと好転するわけではない。 そこで僕は考える。 天災という取り返しのつかない時間を共有し、心を痛めはするが、空

    遠くにありて思うこと〜東北太平洋沖地震を後世に残すべき歴史として記録するために - 僕、しもべ
  • 自由で殻やぶりな「鬼」たれ〜『長谷雄草紙』を読んで - 僕、しもべ

    時は平安。 平安京の南門であるところの朱雀門は「鬼」の棲み家だったというのは、おそらくは鎌倉時代の説話の世界である。 菅原道真の教えを受けた学者の一人に、紀長谷雄(845〜912)がいる。 宇多天皇(在位:887〜897)の寵を受け、図書頭・文章博士を歴任し、従三位中納言を極官とする。 また、『紀家集』にも七篇の文章を残している。 今日の話は『長谷雄草紙』の話で、そのなかに「紀中納言」とあらわれるから、おそらく中納言となった911〜912年に、長谷雄の身に起こった、奇怪な話である*1。 夕方、参内しようとしていた長谷雄は、双六をうちませんかとやってきた男に誘われるまま、朱雀門の楼の上で双六の相手をする。 賭けものは、男が「見めもすがたも心はへも」すばらしい女性に対し、長谷雄は全財産。 勝負し、「よのつねの人のすかた」であった男は「まくるにしたかいて」「おそろしけなる鬼のかたちに」。 狛朝葛

    自由で殻やぶりな「鬼」たれ〜『長谷雄草紙』を読んで - 僕、しもべ
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2011/02/27
    《内を変える原動力は、外にあるわけで、「鬼」の存在は許容され、かつ肯定的に捉えられることもあるのだろう。》
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