平成17年の衆院選で郵政民営化に反対し、自民を離れて無所属で立った野田聖子消費者行政担当相(48)と、自民本部から送りこまれた佐藤ゆかり氏(47)の対決で注目を集めた岐阜1区(岐阜市)。野田氏が復党後、自民の候補者一本化で佐藤氏が東京5区に国替えし騒動は収まったかにみえたが、野田氏を支えるはずの自民の岐阜市議の会派が今年4月、「野田派」「佐藤派」に分裂。7月には自民支部の一部が民主党候補予定者の支援に寝返るなど、衆院選直前の今になっても4年前の爪痕が生々しく残っている。 岐阜市の繁華街、柳ケ瀬商店街の一角にある「わくわく広場」。この近くで7月下旬に開かれた「ゆかたファッションコンテスト」のステージに野田氏が立った。涼しげな浴衣姿で、集まった大勢の見物客にあいそを振りまいた。 その後、記者団の質問に応じ「前回は皆さんに迷惑をかけたが、今回は自民から立候補できるだけでも気分がいい」と笑顔をみせ