火葬に土葬、風葬に鳥葬……死者を弔う方法は時代や文化、宗教で様々だ。最近は宇宙葬などという言葉も聞かれるようになってきた。そしてまたひとつ、革新的な葬法が登場した。なんと、遺体を液化してしまうというのだ。 この新技術は、機械を使ってわずか3時間足らずで人体を「骨と茶色いシロップ状の液体」に分解してしまうというもの。「人体の生まれ変わり」を意味するギリシャ語resomaから、リソメーション(Resomation)と名付けられたこの画期的な遺体処置法、土葬や火葬に代わる葬法となり得るのだろうか。 処理の過程はこうだ。ステンレス製のアルカリ性加水分解装置に、水と水酸化カリウムの混合液を入れる。そこに遺体を浸け、2時間半から3時間の間180度まで熱すると、死体はカルシウム(骨)と、緑がかった茶色い液体になってしまう。土葬の際にバクテリアが人体の組織を分解する働きを、人工的に再現しているという。 軟